神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2020年9月3日 エリアトップへ

〈連載【13】〉市、実施方針公表を再延期 IRと横浜 誘致計画、不透明さ増す

社会

公開:2020年9月3日

  • LINE
  • hatena

 横浜市が進めるカジノを含むIR(統合型リゾート)事業。その実施方針公表について林文子市長は、8月19日の会見で延期すると発表した。2020年代後半としている開業時期は「かなり遅れるだろう」と自身の見解も示した。

 実施方針とは、IR区域の位置や規模、施設の種類などを示し、事業の応募条件や選定基準も明らかにする重要な計画。当初市は、実施方針を6月公表としていたが、国会議員の汚職事件や新型コロナの影響で国の基本方針が出ず、8月に延期。そして今回、公表時期を示さず再延期に。

 その理由は主に2つ。新型コロナ対策への注力とIRに関する国の基本方針が未だ示されていないことだ。

 後者については、感染症予防など国の基本方針の追加事項が示されない限り、市の実施方針を公表できないと判断した。

 これまで市は、国が定める区域整備計画の申請期間(2021年1月〜7月)に間に合わせるためには、実施方針の8月公表は必須としていた。そのため、再延期は市にとって予想外の措置であり、大きな痛手だ。

 市IR推進課は、IRに手を挙げている大阪市や長崎県、和歌山県の延期決定を例にとり環境変化があるとして、国の申請期間について「何らかの動きがあるべきだろう」と本音をもらす。

 ただ、市はIR誘致を断念したわけでは、もちろんない。林市長は、コロナ後の経済活性策としてIRの経済効果に期待する姿勢を示した。IRに反対する市議は「市民の反対、国の事業遅れ、コロナ未収束の状況で推進するのは決定的に間違い」と指摘する。

署名活動がスタート

 IR実現には市民の理解が必要として、全18区を対象に昨年12月に始まった市の市民説明会は、コロナの影響により6区を残して中止。その状況において、IR誘致の是非を問う住民投票や林市長のリコール(解職請求)の実現に向けた市民団体による署名活動が本格化する。

 住民投票を目指す約30団体の共闘組織「カジノの是非を決める横浜市民の会」は9月4日から、解職請求を目指す「一人から始めるリコール運動」は10月開始を予定。
 

中区・西区・南区版のコラム最新6

私のまちの連合会長

地区連合町内会インタビューvol.4

私のまちの連合会長

中区 第3地区連合町内会会長 鈴木敏夫さん

3月28日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー37

横浜とシュウマイと私

「豚と魚介のおいしい関係」

3月28日

『吾妻神社』

本牧 気まぐれ歴史散歩 77

『吾妻神社』

地元で大切にされている名社

3月21日

『大鳥中学校の隣にあった50mプール』

本牧 気まぐれ歴史散歩 76

『大鳥中学校の隣にあった50mプール』

2月22日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー36

横浜とシュウマイと私

「昨年シュウマイを盛り上げたのは?」

2月15日

私のまちの連合会長

地区連合町内会インタビューvol.3

私のまちの連合会長

中区 第1北部地区連合町内会 神田信男さん

2月8日

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook