本牧 気まぐれ歴史散歩 39 MYCAL本牧
「いつも若々しく、健康的かつカジュアルで、快適な生活」(Young & Young MindCasual Amenity Life)をスローガンに、平成元(1989)年4月30日、本牧にそれまでのスーパーマーケットや百貨店とは異なる、日本初ともいえる大型ショッピングセンターが誕生しました。MYCAL本牧は、36年以上米軍住宅として接収されていた本牧の広大な地域が返還され、再開発するための中核的な存在として誘致されたのです。
当初6棟のエリアを歩道橋で繋ぎ、複数の巨大スクリーンを持つ本格的なシネコンや劇場まで備えた日本初の超巨大複合施設には、日本初上陸の海外ブランド店・飲食店や外車ショールーム、フィットネスクラブなど234の店舗も入店しました。食料品売り場も、大きな生簀やお客様を魅せて楽しませる型破りな販売方法で人気を博し、オープン初年度は東京ディズニーランド上回る1500万人超の集客で賑わいました。
日本中がMYCAL本牧に注目しました。その後MYCAL本牧の経営戦略を模範とした巨大複合施設が各地に造られていきました。建物は上層階を駐車場として、お客様は天候に関係なく、傘をささずに行動できる構造が採用されていきました。MYCAL本牧の誕生は、全国の商業形態・商業施設の構造まで大きく転換するものとなったのです。
次回は、ここから南本牧ふ頭方面へと歩いていきたいと思います。(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
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