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公開日:2023.08.10
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「より快適なバスターミナルを」
横浜シティ・エア・ターミナル株式会社直井ユカリ 代表取締役社長
―6月に成田、羽田空港へのリムジンバスなど、バスターミナルの管理運営を行う横浜シティ・エア・ターミナル(株)の代表取締役に就任しました。観光業が回復する中での着任です。
「観光客は増加しています。しかし、弊社の経営の軸である空港への運行便は成田だとコロナ前と比べて3割以下で、まだまだです。乗務員不足が懸念される2024年問題(※自動車運転者の拘束時間の上限や休息期間にかかわる法改正)もあります。人材不足は深刻で、お客様のニーズがあっても応えられるか分からないという課題を抱えています。バス事業者があってこそ成り立つターミナルですので、乗務員が出勤前後に休めるバックヤードを作るなどの対策をしています。今後も事業者の意見を汲み取り、快適に運行してもらえるよう努力していきたいです」
―市役所勤務時代は市民スポーツの振興に尽力し、地域の人と関わることも多かったと思います。
「市民のやりたいことができるように応援し、人や街を元気にしていくという点では似ていますね。利用者が安心して便利に、快適に過ごしてもらえるよう、施設内の案内表示を分かりやすくしたり、利用者からの要望や指摘を受け止め、改善していきます。ターミナルは県内や市内の人からすれば『行ってらっしゃい、おかえりなさい』の場、外から来た人からすれば『ようこそ』という玄関口です。横浜のにぎわいづくりの窓口として、バスに乗らなくても公共施設だと思って休憩したり、限定品のお菓子やお土産物を扱う売店をどんどん利用してほしいですね」
―今後の見通しは。
「コロナが落ち着いても全てが元に戻るわけではないと思っています。弊社は横浜と空港を結ぶバスの運行から始まりました。しかし、社会の変化や人々の移動手段の多様化、バス乗務員の人手不足など、時代に合わせて変わっていくべきです。ステークホルダーのみなさんと一緒に課題に取り組んでいきます」
―社長に就任しての抱負を。
「バスターミナルは日頃の生活から少し離れ、利用者の笑顔やワクワクへのお手伝いができる場所です。社内も楽しく明るい雰囲気にしていきたいです。また、バス事業者や観光セクションと連携を図り、経営の安定化を目指していきます」
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