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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2023.10.05

水辺の魅力向上を図る市民団体「海岸通アーバニズムラボ」の代表を務める
一宮 均さん
中区海岸通在住 72歳

  • 一宮 均さん (写真1)

港横浜に新たな風景を

 ○…港を拠点に発展してきた横浜。その魅力をさらに向上させるために発起人となった「海岸通アーバニズムラボ」で、水辺の利活用を目指している。「海を眺めるだけでなく、水辺に触れたり楽しめる空間を作りたい。水上から見る横浜の風景は、また違う良さがある。多くの人に知ってもらえたら」と語る。

 ○…愛媛県生まれ。転勤族で四国や広島、埼玉で暮らし、18歳で横浜へ。港で貨物の数を検査する「検数」の仕事に就き、70歳まで従事。本船と波止場を行き来する艀(はしけ)で荷役作業を行っていた時代から港湾関係者として、今は住民として港の変化を間近で見てきた。港の魅力は「遮るものがなく、視界がひらけたところ。この辺に水上レストランやカフェができたらいいね」と、海岸通の未来に夢を膨らませる。

 ○…学生運動が盛んだった若い頃「時代を記録に残したい」と報道カメラマンを目指したことも。その後現代アートの自由な表現に感化され、映画やアングラ演劇に傾倒。横浜で公演を誘致したことをきっかけに、30歳で演劇プロデュースを始めた。港での仕事の傍ら、赤レンガ倉庫や横浜美術館など横浜の風景を生かした場所を劇場化した公演を数多く行い、船劇場の復活にも長年尽力。「港横浜の新しい風景をつくる」という思いは今も昔も変わらない。

 ○…妻と高校生の娘と暮らす。周辺の関内地区にはマンションが次々と建設され、住民も増えてきた。自治会を新たに立ち上げ、海沿いの公園でランドマークタワーをやぐらに見立てた盆踊りを企画したり、近所の独居高齢者の相談を受けたことをきっかけに自ら民生委員に志願するなど地域のために日々奔走。「中区を移動するにはこれが一番」と愛用の自転車に触れ、笑顔を見せた。

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