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公開日:2026.07.30
横浜平沼高校かるた部 悲願の全国初優勝 「全員かるた」で栄光掴む
「かるたの甲子園」と称される「小倉百人一首競技かるた 第48回全国高等学校選手権大会」が7月19日と20日、滋賀県大津市で開催され、県立横浜平沼高校かるた部が団体戦で悲願の初優勝を果たした。首都圏で唯一優勝経験のなかった神奈川県勢としても初の快挙。全国の予選参加401校の頂点に立った。
「畳の上の格闘技」と称される競技かるたは、読み上げられる小倉百人一首の札を、相手よりいかに早くとるかを競う。団体戦は、1チーム5人の勝ち数でチームの勝敗を決定する。同校は5月の神奈川県予選(34校出場)でシード校として出場し、昨年に続き2年連続で優勝。全国大会では厳しい予選を勝ち抜いた代表59校の強豪たちと、かるたの聖地・大津を舞台に戦った。
迎えた決勝戦の相手は、初出場の久留米附設(福岡)。札の音が響く緊張感の中、主将の田渕友也さん(3年)は「とにかく冷静に、いつも通り」を胸に挑んだ。チームは誰一人孤立させない粘り強い戦いでプレッシャーを分散。強みである層の厚さを生かした選手交代で体力を温存しながら、見事な「全員かるた」で激闘を制した。
優勝の瞬間、田渕さんは「歓声よりも先に、長い時間の静けさが胸に満ちた」と振り返る。「何度も話し合いを重ねるのが部の伝統。全員の精神力が素晴らしかった」と胸を張った。南区在住で副将の吉野心逢さん(3年)も「部活のみんなと最高の思い出がつくれた。1人でも欠けたら取れなかった優勝」といい、仲間をはじめ、顧問の先生や監督など、周囲で支えてくれた人たちへの感謝の思いを話した。
吉野さんは翌日行われた個人戦でもA級大会で3位入賞した。
悔しさ糧に
部員数50人を超える同校のかるた部は、全国大会に過去8回出場する常連校。しかし、2023年に準優勝、昨年は4位と、あと一歩で涙をのんできた。
「個の実力アップ」が必要だと感じた山内友博監督(38)=保土ケ谷区=は今年1月、主力選手を出稽古へ連れ出すなど実力を底上げ。選手たちは技術面やメンタル面で互いに支え合いながら、他校や卒業生との合同練習を積極的に重ねてチーム全体の層を厚くした。
「周囲に刺激を与える存在に」と選手主導の成長を見守ってきた山内監督は、日本一になった生徒たちに向けて「さらに高みを目指して名人やクイーンになってほしい」と話した。
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