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公開日:2026.08.27

イノシシの皮、自主製品に 中区の就労支援作業所で販売

  • ウクライナの国旗をイメージして制作したイノシシ革のチャームを手にするメンバー

    ウクライナの国旗をイメージして制作したイノシシ革のチャームを手にするメンバー

  • 同事業所の入口で販売しているチャーム

    同事業所の入口で販売しているチャーム

  • ウクライナ国立バレエ団芸術監督の寺田宜弘さん(後列右)にチャームを手渡したメンバー2人と青山施設長(同左)=8月11日、提供写真

    ウクライナ国立バレエ団芸術監督の寺田宜弘さん(後列右)にチャームを手渡したメンバー2人と青山施設長(同左)=8月11日、提供写真

 中区山下町の就労継続支援B型事業所「なかワークトレーニングハウス」で、鮮やかな格子柄が目を引く「イノシシ革のチャーム」が製作されている。手のひらに収まる小さな一つひとつの作品には、被災地・福島の記憶と、命を無駄にしない再生への強い思いが込められている。

 使われている革は、東日本大震災後の福島第一原発事故による放射線汚染の影響を受け、焼却処分を余儀なくされた福島県産のイノシシのものだ。同施設の施設長である青山由美子さんが地元の福島へ帰省した際、この革で作られた製品を見つけ、施設の自主製品として活用することを思いついたという。

配色に思い込め

 制作にあたって、福島県伊達市農林業振興公社から色付けされた革の端切れを仕入れている。小さな正方形に切り取り、メンバーたちが配色を考えながら丁寧に格子柄を作り出していく。同施設は普段、企業からの受託作業の依頼が多く、なかなか頻繁に自主製品を作る時間が取れないのが現状だ。それでも、真剣な瞳でイノシシの革と向き合い、メンバーたちの創作意欲は高いという。カラフルなチャームを前に、青山さんは「一見ランダムに見えるけれど、メンバーたちはストーリーや意味を持って配色を決めているようだ」と語る。

 同商品は、かつてチョルノービリで原発事故があったウクライナとの架け橋にもなった。ウクライナ国立バレエ団が8月に鎌倉公演で来日した際、同施設に青と黄色のウクライナ国旗をイメージしたチャームの作成が依頼された。心を込めて作られたチャームは、団員たちへのプレゼントとして贈られ、国境を越えた交流を育んだ。

 チャームは、なかワークトレーニングハウスで1個550円で販売されている。希望に合わせた委託制作も可能。(問)【電話】045・651・0345

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