第99回全国高等学校野球選手権神奈川大会の決勝が7月29日、横浜スタジアムで行われ、上菅田中出身の福永奨選手(3年)が主将を務める横浜高校(金沢区)が東海大相模を9対3で下し、2年連続17度目の優勝を果たした。
登録メンバー20人のうち、3年生が6人と下級生中心の若いチームで、決勝は3年生が活躍した。1回表にタイムリーエラーで1点を先制される嫌な流れになるも、その裏、4番増田珠選手(3年)が左前適時打で同点、3回には「下級生が多いチームで3年生が引っ張ろうと思っていた」と、1大会5本塁打の大会タイ記録で4試合連続の新記録となるソロホームランでチームに勢いをつけた。さらに市村拓巳選手(3年)が2ランを放ちリードを広げ、守っては、2年生エースの板川佳矢選手、福永主将のバッテリーを中心に東海大相模の反撃をおさえライバル対決を制した。
「全員で戦い、みんなでつかんだ優勝。相模に勝って甲子園に行きたい思いは強かった」と喜びを語る福永主将。大会前、平田徹監督が「発展途上」と話したチームは、勝ち進む中で成長した。監督から自立や主体性が求められる中、選手たちは福永主将を中心にミーティングを重ね一体感を強くしてきた。平田監督は「大会を通してチームワークが優れていた。全員が一つになって戦っていた」と評価した。昨年もプレーした甲子園を前に福永主将は「目標は全国制覇だが、まずは昨年の2回戦を突破したい。今年のチームは底力があると思う。チャレンジャー精神で戦いたい」と一戦必勝を期する。
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