新型コロナウイルスの影響で自炊する人が増える中、生ごみを減らす方法の一つとして、微生物の力で生ごみを分解し堆肥に変える「コンポスト」が見直されているという。このコンポストを段ボールを使い自作し、その輪を広げようと奔走する小学生がいる。
2018年8月に鎌倉の由比ガ浜海岸に打ち上げられたクジラの胃からビニール片が見つかったことが契機となり、日本国内でも海洋プラスチック問題に対する意識が急速に高まりを見せている。幼いころから動物好きだった永井美釉さん(坂本小2年)は母親と訪れたイベントでチラシに描かれていた涙を流すクジラのイラストを目にし、「何とかしなきゃ」と感じたという。
当初は海岸清掃イベントへ参加しようと考えたが新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止に。緊急事態宣言下の休校時に金沢工業大学の学生団体が企画したSDGs学習を支援するプロジェクトに参加し「出掛けなくてもごみを減らすためにはどうすればいいか」学生に相談した所、「コンポスト」を紹介された。
試行錯誤を繰り返しながら自作するコンポストは現在4代目。家庭から出る野菜くずなどを入れながら管理するのが日課だ。出来上がった堆肥を使いプランターでスナップエンドウを栽培中。「収穫が楽しみ。食べて残ったくずはまたコンポストに入れるの。循環、循環」
「今までごみの量について考えたことはなかった。家の中でごみが減ったら外のごみも減ると思う」。学校内で「コンポストの輪」を広げようとクラスメイトに取り組みを動画を使い紹介するなど、積極的に活動する。「ほかの学校にも広がれば。もっと一緒に取り組んでくれる友達を増やしたい」と永井さんは話している。
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