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保土ケ谷区版 公開:2022年3月10日 エリアトップへ

不登校親子 つながる場に 狩場町に「居場所」開設

コミュニティ社会

公開:2022年3月10日

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発起人の伊藤さん。子育て支援にも利用される明るい部屋が会場
発起人の伊藤さん。子育て支援にも利用される明るい部屋が会場

 さまざまな理由から学校に行くことができない、不登校の親子のための居場所「ねっこカフェ」が狩場町にオープンした。発起人は区内で育児支援の活動などを行っている伊藤奈美さん。今後はNPO法人パオパオの木(狩場町301の56アルカディア壱番館102)を会場に、月に一度の開催を予定している。

 居場所を開設したきっかけは、コロナ禍における臨時休校の影響で中学1年生の愛娘が学校に行けなくなったことだった。「これからどうなるのだろう」「友達との関わりが切れてしまうかも」--。まるで自分たち親子だけが社会や学校から切り離されてしまったかのようで、不安な気持ちは積み重なった。

 「ねっこカフェ」は、そんな気持ちを共有したり、当事者同士が情報交換をする場所。会場には娘と相談しながら選んだ漫画やボードゲームも用意し、利用者は自由に過ごすことができる。利用料は一家族200円で、子どもだけで参加の場合は無料だ。

 「自分自身、息抜きになる場所が地域に欲しくて、ねっこカフェを立ち上げた。家でも学校でもない『第3の居場所』として、ゆるく繋がれる場になれば」と伊藤さん。また、親子を利用対象とすることで「人見知りな子どもでも保護者と一緒なら来場するハードルが下がるのでは」と期待を寄せる。今後は毎月第3水曜日、夕方に開催する予定だ。

8年連続で増加

 文部科学省の発表によると、2020年度の全国の小・中学生の長期欠席者数は28万7747人。うち不登校数は19万6127人に上り、前年度の18万1272人から8・2%増加したことが明らかになった。

 不登校児童生徒を千人当たりの人数に換算すると、小学校では10・0人、中学校では40・9人でどちらも8年連続で増加、過去最多を更新している。

 横浜市が発表した同年度の状況調査の結果を見ると、不登校児童生徒の人数は5687人で前年度から165人減少した。しかし、千人当たりの人数にすると小学校で12・1人、中学校で45・7人が不登校だと分かっている。

 伊藤さんは「学校に行けず居場所がない子や、そんな子どもとどう向き合うか悩んでいる親御さんがたくさんいる。一人ひとりのペースに合わせて成長を見守っていけるような環境づくりを進めたい」と意欲を見せた。

 ねっこカフェの次回開催は3月16日(水)午後3時から5時までを予定。最新の情報はホームページ【URL】https://nekkocafe.jimdosite.com/を確認。

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