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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2025.02.20

防災コンサルティング会社を経営し、地域住民の防災意識向上などを図る
田上 敬さん
和田在住 51歳

柔軟な発想で命守る

 ○…「災害はいつ来るか分からない。でも備えはいつでもできる」―。防災アドバイザーとして各地を飛び回り、予期せぬ災害時に人々が最善の行動をとれるように助言を与える。「防災に明確な答えはない。皆さんからのヒヤリングを大切にしている」ときっぱり。

 ○…高校卒業後に自衛官になり、故郷の熊本などでの勤務を経て20代半ばで横浜に移り住んだ。当時は岡沢町に住み、地元の祭りなどに参加。住民と共に神輿を担いだりしたことが楽しかったといい、地域活動に取り組むようになった原点とか。和田に引っ越してからは和田西部町内会の役員になり、行事の旗振り役として躍動。一部の住民しか参加しなかった防災訓練を「防災フェア」と改め、ゲームの要素などを取り入れると、子どもの参加も増えたという。今では地域の垣根を越えた恒例行事として定着した。「仕事がひと段落したら、また何かしらの形で町内会運営に携わりたい」と話し、地元愛は今も変わらない。

 ○…自衛隊を退職し、2019年に防災コンサルティング会社を設立。16年の熊本地震が起業のきっかけで、住民の防災意識を高めることが被害の軽減につながると考えた。中小企業や自治会町内会ごとに適した助言を送り、防災訓練のマニュアル改訂などを手伝うほか、防災イベントの企画に関する相談を受けることもある。「町内会運営に携わった経験が活かされている。お客さまからの『成果が出た』といった喜びの声が励みになる」とほほ笑む。

 ○…プライバシーを確保できるなどの利点を踏まえ在宅避難を推奨。「自宅周辺の災害リスクを把握、耐震補強のほか家具の固定や配置、窓ガラスの飛散防止、防災備蓄品の確認」などの重要事項を呼び掛ける。

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