保土ケ谷区 人物風土記
公開日:2025.06.26
ほどがや国際交流ラウンジで、日本語ボランティアを30年間続けている
中村 寛子さん
霞台在住 80歳
言葉を楽しく、面白く
○…外国人に日本語の奥深さなどを教えるボランティアに従事して約30年。80歳を迎えた今も精力的に活動し、所属するボランティアチームの旗揚げメンバーでは唯一の現役だ。「ボランティアといえば、人のためにやるというイメージだが、私は自分が楽しいからやっている。受講生など多くの方々のサポートがあってのこと」と感謝の気持ちを忘れない。
○…横浜平沼高校では災害時に使う袋を作るボランティアなどに参加し、奉仕の精神を培った。3人の子宝に恵まれ、専業主婦として家庭を支えた。40代半ばで子育てがひと段落し、宅地建物取引士の資格を取得。不動産会社の営業職に就いた。「正直さ」を貫く営業スタイルで、顧客から「嘘をつかないから安心して任せられる」という高評価を得た。「就業経験がなく不安だったが、『意外にまともに働ける』という自信がついた」とほほ笑む。その後の人生を切り開く原動力になったという。
○…49歳の時に「新しいことに挑戦したい」という感情が芽生え、日本語ボランティアの養成講座を受講。「日本語は同じ文章でも前後の文脈で全く違う意味になったり、助詞の使い分けが複雑で面白い。日本人ながら勉強になった」と振り返る。30年間で多くの外国人を指導。受講生から花束をもらったり、教え子の結婚式で各国に足を運んだというエピソードが周囲から愛されている何よりの証拠だ。
○…「質の高い授業」を心掛け、ボランティアメンバーと共にカリキュラムや自作テキストのブラッシュアップを欠かさない。「現状維持で満足するのではなく、さらなる高みを目指したい」と妥協はない。日本語を通じた国際交流に彩りを添え、受講生とのコミュニケーションを育む。
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