保土ケ谷区 人物風土記
公開日:2025.07.24
7月から横浜たちばなライオンズクラブの会長を務めている
小島 衛さん
78歳
プラス思考でやりがいに
○…会長に初めて就任し、20人の会員をまとめる。会員の資金が活動のもとになるため、「仕事あっての奉仕活動」と位置付ける。横浜保土ケ谷ライオンズクラブが今年6月に解散したため、保土ケ谷区内では唯一のライオンズクラブになり、責任感をにじませる。「地域住民とのコミュニケーションを大切にする取り組みを広げていきたい」と抱負を語る。
○…会長を2回務めたライオンズクラブが解散したことを契機に、2012年にたちばなに入会した。「皆さんに温かく迎え入れていただけたので、すぐになじめた」と感謝の言葉を述べる。クラブで行う地域清掃では、通行人から「ご苦労さま」という言葉をよく掛けられるといい、「モチベーションになる」とほほ笑む。会長に就任し、縁の下からまちを支えている人を称える取り組みを構想中。「我々よりも日頃から地域のために奉仕している方々がいる。皆さんにスポットライトを当て、感謝の気持ちを伝えたい」と話す。
○…大学卒業間際まで進路に悩む中、「困っている人を助ける仕事に就きたい」と考え、弁護士を目指すことを決意。警備員や塾講師として働きながら勉学に勤しんだ。資格取得までの道のりは長かったが、「自分と同じように社会人をやりながら勉強を頑張っていた仲間の存在が大きかった」と振り返り、地道な努力が実を結ぶことを体感したという。
○…弁護士として独立して約40年が経ち、現在は息子と共に中区住吉町で法律事務所を営む。仕事で困った時や落ち込んだ時こそ、「自分は運が良い」とプラス思考を大切にする。「生きていれば何かと壁にぶち当たるけど、誰かが手を差し伸べてくれる。自分の人生捨てたもんじゃない」と穏やかに笑う。
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