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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2025.08.28

川島地域ケアプラザを活動拠点とする市民グループ「えかたり〜べ」の代表に就任した
門脇 るり子さん
旭区在住 69歳

生の声、届け続ける

 ○…保土ケ谷区内に伝わる民話や昔話を題材にした紙芝居の制作と口演活動を続ける市民グループ「えかたり〜べ」の代表に就任した。「語り部」と、ドイツ語で「愛」を意味する「リーベ」を掛け合わせたグループ名の通り「愛を持って紙芝居を口演していきたい」と語り、「楽しくがモットー。活動場所に合わせて童歌や手遊び歌なども取り入れていきたい」と笑顔を見せる。

 ○…五島列島の福江島育ち。海でアオサやワカメを採取するなど活発な幼少期を過ごした。高校卒業後は生まれ育った島を離れ、愛知県内の医療系専門学校に進学。27歳の時に結婚を機に横浜へ移り住み、2人の子宝に恵まれた。40代半ばで大病を患い入院。治療中に介助を受けたことがきっかけで「私も誰かのためにできることはないか」と考え、ボランティアに興味を持った。

 ○…読書が好きだったこともあり、退院後に読み聞かせボランティアの講習会に参加。その後、前代表から声をかけられたことが契機となり同グループに入会となった。自宅では家事の合間に中国や韓国のドラマを見るというが、「外に出掛けるのが好き」と話す通り手帳は予定でびっしり埋まっている。書店に足を運ぶと「絵本や小説が『私を買って』と言っているようで、つい購入してしまう」とにっこり。

 ○…民話や昔話を忠実に再現した紙芝居約60作品を所持。このほど最新作も完成した。紙芝居の魅力について「見てくれる人の前で生の声を届けられること」と一言。読み手次第で声の抑揚や緩急、表情が変わるのも見どころの1つ。紙芝居を聞き、題材となったその地に興味を持ち、足を運んでくれる人も多い。原動力となっている「また来てね」の言葉を胸に今後も活動は続いていく。

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