鶴見区 人物風土記
公開日:2016.08.18
鶴見区市場西中町まちづくり協議会会長として町内の防災などに取り組む
森田 洋司さん
市場西中町在住 68歳
誰も放っておかない
○…災害に強く、安心して住み続けられる町を目ざし、鶴見区市場西中町まちづくり協議会が作る「防災まちづくり計画」の最新版が、このほど完成した。旧計画が策定されて9年。町内の課題である、狭あい道路や耐震性の低い建物は、道幅を拡幅し、建替えも進んできた。住民の土地や住まいに関わることゆえ、計画の実行には丁寧な合意形成が不可欠。「他地域に住みながら町内に土地を所有する人にも広報を配布し、説明を続けてきた。理解や協力は得られるようになってきている」とこれまでの取組みを評価する。
○…生まれも育ちも市場西中町。普段は自動車販売や整備を手がける(有)モリタ自動車の代表取締役を務める。同社は父が創業。しかし、ほどなくして猛烈な台風が町を襲い、店は大きな被害を受けた。「鶴見川は氾濫し、床上は30cmほど浸水した。当時扱っていたオートバイもダメになった」。天災に見舞われながらも、睡眠時間を削りながら必死に働き続けた父を見て、「なるべく早く楽にしてあげたい」と、10代から家業を手伝い、働いてきた。
○…30年ほど前から地元町内活動にも携わり、市場西中町自治会の会長職は10年目になった。自治会の会合などの後は、お茶を出して語り合う時間を大切にしている。月に一度は出かけるゴルフも地元の仲間と共に楽しみ、転入してきたばかりの住民とも酒を酌み交わすなど、持ち前の面倒見の良さで地域をまとめている。「ノミニケーションが好きなんだね」と笑う。
○…「『自分さえよければいい』という気持ちでは、まちづくりはできない」と言い切る。皆が互いを思いやり、協力しあえる町になるために、自らが「おせっかい」をしながら、人々をつないでいく。「新しく入ってきた人も、挨拶をして、行事などにも参加してもらうことで、溶け込んでもらえる」。誰も放っておかない懐の広さで、町を包み続けていく。
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