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鶴見区 人物風土記

公開日:2019.03.07

「お母ちゃん学」を主宰する
佐々木 美香さん
鶴見中央在住 41歳

伝えたい”生きる力”

 ○…「お母ちゃん学」と題したママたちのための講座を週に2〜3回、ハーモニーとよおかや公会堂などで開催する。自身が講師となる講座のテーマは主に“防災”。ポーチ一つで安心できる防災グッズや、非常食の試食会など身近に役に立つものばかり。「他人事だと思っている人が多いけど、地震は定期的に起こっているし、いつ被災するか分からない」

 ○…宮城県仙台市出身。泳ぐことが好きで近くの海岸に通っては海の中へ。20代の頃はスキューバダイビングのインストラクターとして海外で活動。30歳で帰国し鶴見へ。その後、東日本大震災で実家が被災。身近にあった海岸が姿を変え、大きなショックを受けた。自身は当日、生後6カ月の子と一緒に横浜で帰宅難民に。子どものために何もできなかった。「怖かった。このままではいけない。守れる力がほしい」。防災術について猛勉強。「知識をアウトプットして、いざという時の母親たちのネットワークを作りたい」。お母ちゃん学を2年ほど前から開始。「自分の経験は誰かの生きる力になるはず」

 ○…普段はカフェのバリスタとして働く。休みの日はお気に入りの豆を丁寧に挽いてコーヒーを飲むのが至福のひと時。アウトドア派で、子どもとはいつも自然の中へ。「まだカブトムシの幼虫しかいないかもしれないけど、春先には沢山の生物と触れ合いにいく」

 ○…今後の野望は様々な分野の人とコラボして活動を広げること。「防災はどんな人でも必要な情報だし、可能性を感じる」。いずれは、母たちだけでなく、子どもや独身の一人世帯、お年寄りまで幅広い年代に伝えることが目標だ。「それが地域のつながりを作るなど、相乗効果を生めば」。ワイルドなお母ちゃんが思いを伝えていく。

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