つみれプロジェクトの代表として活躍する 福徳 未来さん 下末吉在住 42歳
異なり交わる楽しさ胸に
○…「いい意味で緊張感がある。地域と連携しながら、独りよがりにならないように」。4月1日にオープンする多文化・多世代の共創拠点「230(つみれ)カフェ」。親子連れや高齢者、企業の人、外国人…これまで関わってきた人たちから寄せられる、拠点への期待の声を聞いてきた。「背景が同じ人との関わりはもちろん必要だけど、異なる交わりも幅を広げるために重要」
○…川崎の団地で育った。「一緒にご飯食べよう」。夜間に母が働く家庭。いろいろな人に声をかけられ、みんなに見守ってもらっていた。「楽しかった」。それが原体験。大学卒業後、一般企業に就職しながら、ボランティアで外国人支援を手伝うなど、高まった多文化への興味。子育てで休職し、国際交流ラウンジで運営した子育てサロンも、原風景につながる。鶴見に越し、仕事と子育ての両立で息詰まったときも、浮かんだのは「近くの人とご飯が食べられる場があればいいのに」というアイデアだった。
○…夫と小学4年の長男、2年の長女の4人家族。「主人も子どもも応援してくれる」と拝むような仕草で感謝する。「カフェは調理師が」と前置きしつつ、「息抜きは料理」と笑う。降り積もった雑念が整うのだという。「美味しいものを食べようというシンプルな考えがいい」
○…「イベントでは、気づくとテント側」。人と関わる面白さ。求めていくと主催側にいる。関わってきた人たちと互いに生かし、補い合ってきた道のり。「メンバーも、当事者として悩み、それぞれに体験をしてきた人たちばかり」。あらゆる人が交わる場、”まちのリビング”というカフェのコンセプトに込め、地域に団らんを作っていく。
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