鶴見区 文化
公開日:2020.08.13
常倫寺
折れた銀杏でおしゃぶり様
伝説の名木 オブジェに
2年前の台風で被害にあった常倫寺(上原良廣住職)=駒岡=の銀杏を使った「おしゃぶり様」が、8月3日に完成した。
常倫寺の銀杏は、横浜市指定の名木で、樹齢330年、樹高は21mあった。江戸時代、一子を得た久志本左京亮夫妻の妻の乳が出ず、この銀杏の木の下で途方に暮れていたところ、乳房のように垂れ下がった枝から乳が流れ出て命をつないだという乳母銀杏伝説を持つ。
一昨年の10月に関東を襲った台風24号の影響で、上部約10mを折られる被害にあった。折れた部分を何か形に残せないかと、乳母銀杏と関係する作品を考えてきた。
健康、安産を祈願
彫刻家らに依頼し、完成したのは、太い枝を3本程使用して作られた高さ120cmほどのおしゃぶり様。子どもが大きくなった時、見下ろして成長を感じられるようこの高さに設定した。
台座の形もおしゃぶりになっており、オブジェの前と後ろに福を呼ぶ沖縄の精霊キジムナーの絵が描かれる。寺務所の入り口に飾られ、新型コロナウイルスの影響で手指消毒をしてからだが、触ることで、身体健全、安産祈願、子どもの成長を祈願することができる。
上原住職は、「折れたことは本当に残念だが、形に残せて良かった。子どもは当たり前には生まれてこない。奇跡の積み重ね。そのことを改めてイメージしてもらえるといい」と話した。
残りの折れた枝は、今後おまもりにするなど検討している。
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