鶴見図書館の館長に就任した 松本 智さん 馬場在住 60歳
区民とふれあい、恩返しを
○…「就任を聞いた時は驚いたと同時に嬉しかった」。鶴見区の副区長を勤めた後、再任用となった。「立場は違えど地域に恩返しができる。これまでのネットワークも生かせるはず」。直接区民と関わることが好き。今は朗読などのボランティアとともに読書推進のために話し合い、やりがいを感じている。「自分の行動がどう影響するか実感できるのは嬉しいこと」と微笑む。
○…鶴見出身で一度は離れるも、結婚後に戻り32年。地域に貢献する仕事がしたいと、横浜市に入庁。当時の消防局危機管理室にいた際には、東日本大震災を経験。これまで想定していなかった津波に対応するガイドライン作成などに携わった。10年前に鶴見区役所へ。区民祭りや地域の防災訓練の打ち合わせの場で感じてきた「自分たちのまちを自分たちで良くしたい」という区民の熱量。その思いを支え、支えられ、ともに歩いてきた。「区政運営ができることは当たり前のようで全然当たり前じゃない。地域の方々の協力があってこそ。感謝しかない」
○…妻と息子の3人家族。好きな作家は石原慎太郎。「洞察力がある」と魅力を語る。学生の頃弾いていたフォークギター。5年前にエレキギターに再挑戦。区役所時代の仲間とバンドを組み、ビートルズなどを演奏する。妻とはよくウォーキングへ。「馬場花木園が好き。四季折々の花が楽しめる」
○…子育て時代、よく絵本を借りに来た鶴見図書館。館長として立つ今、本に囲まれ「日々新しい本との出会いがある」と楽しさを実感。今後は若い人への読書習慣の定着に力を入れたいという。「WEBで電子書籍を借りられるサービスもある。本は新しい視野を広げてくれるもの。身近な存在にしてほしい」
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