鶴見区 人物風土記
公開日：2022.12.01
横浜みなとみらいホールの２代目ホールオルガニストに就任した
近藤 岳さん
都内在住 49歳
ルーシーの魅力存分に
○…親しみを込めて「横浜みなとみらいホールと言えば三浦はつみさん」と語る。同ホールのパイプオルガンの愛称「ルーシー」の名づけ親であり、１９９８年の開館以来、オルガン全般に携わってきた三浦さんから、２年ほど前にホールオルガニストの打診を受けた。「びっくりしましたが、とても嬉しかった」。２代目に就任し、11月25日には就任記念のリサイタルを開いた。演奏だけでなく日ごろからのメンテナンスなどオルガンのかかりつけ医のような役割を担う。
○…幼いころ、母が通いはじめた音楽教室についていったのが楽器との出会いだった。それから電子オルガンを弾くようになった。「剣道やサッカーも習いましたが続いたのは音楽でした」。中学生のころ、大河ドラマ『独眼竜政宗』の音楽に魅了され、自ら五線譜に音符を落とし込むように。夢は作曲家。東京藝大音楽学部作曲科に進み、同大大学院修士課程音楽研究科（オルガン）修了。「音色の色彩が豊かで、手足を駆使して演奏する奥深い楽器」と目を輝かせて魅力を語る。
○…息抜きは「食べる、寝る…ですかね」と笑った。動画サイトなどで昭和の歌番組やお笑い、また可愛らしい動物の映像なども好んで見るという。東京藝大および国立音大の非常勤講師も務め、また２代目ホールオルガニストに就任したこともあり、ルーシーの弾き込みなどで忙しい日々を過ごす。
○…このほど大改修を終えた横浜みなとみらいホール。「このホールは外に向かって開かれているイメージ。それが横浜の雰囲気にもあっている」と話す。「パイプオルガンの素晴らしさを多くの方に伝えたい。演奏を通して音楽と皆さんを繋ぐお手伝いができれば」と思いを込めた。
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