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鶴見区 人物風土記

公開日:2023.06.15

4月から横浜市国際学生会館の館長を務める
新井 達夫さん
本町通在勤 60歳

多文化交流の架け橋に

 ○…外国人留学生・研究者等の宿泊施設で、留学生・市民を対象とした交流事業も行う本町通にある「横浜市国際学生会館」の館長に就任した。「就任してから、3、4カ国語を巧みに話す利用者に感心してしまった」と驚きを語る。「私の英語力のピークは大学受験。使えるのは1カ国語ですね」とほほ笑む。

 ○…磯子区出身。小中高を地元の学校で過ごしたハマっ子。親が公務員として働いていたことや、「地元のまちづくりを手伝いたい」との思いで、市役所職員を目指して大学時代は猛勉強。卒業後は念願の横浜市役所に入庁した。本庁の様々な局や区役所で仕事を行う中で迎えた2019年。区役所の福祉保健課に勤めている時に新型コロナウイルスが流行した。「当時は職員も市民も大混乱。電話も終日鳴りやまない状況で、帰るのが遅い日が続いたり大変でした」と振り返る。流行初期には感染時の対応で慣れない業務が続いたが、「今思えばあの経験はとても重要だった。柔軟に物事に対応することはもちろん、不安な人をどうすれば解決に導けるか、今の仕事でも同じです」と語る。

 ○…休日は美術館・博物館巡りに凝っているのだとか。最近は群馬県立近代美術館までピカソが描いた『ゲルニカ』を鑑賞しに出かけた。「圧巻でした。歳を取ってから良さがわかってきたかも」と目を輝かせる。

 ○…同館を利用する学生は、潮田神社例大祭で神輿担ぎに参加するなど地域交流も盛んに行っている。地域の学校での出前授業では、留学生が母国語のレッスンなど行い、多文化交流の先頭に立つ。「住みやすい場所を提供し、『多文化』のまちをつくるためにも地域と留学生の架け橋になれれば」。地域と留学生の国際交流に汗を流す。

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