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鶴見区 人物風土記

公開日:2023.09.28

子どもホスピス支援のバザーを開く「横濱陶藝倶樂部」の代表を務める
山本 秀夫さん
東寺尾在住 72歳

誰かの笑顔へ、思い込める

 ○…市場富士見町で陶芸好きが集うサークル「横濱陶藝倶樂部」の代表を務める。「陶芸は土が主役で、周りが見えなくなるくらい没頭できる。ろくろを回している時の陶器と一体になる気持ち良さ、皆さんに一度は経験してほしいなあ」と笑顔を見せる。

 ○…「子どもの頃から遊びと勉強の区別がつかなかった。つまらなければやらない、単純です」と笑う。昔から美術に関心があり、大学生の時に美術の教諭を志した。その理由を尋ねると「休みが多そうだったから」と笑って謙遜するが、卒業後は横浜市内の高校へ。15年間務めた後、区内の平安高校(現・鶴見総合高校)に赴任した。「当時は難しい生徒もいましたが、その子たちと対等な関係で話す時間がとにかく楽しかった」と懐かしむ。「話せば素直で優しい子ばかり。私と似ているんです」と冗談めかす。夏季休暇も生徒との時間に費やすことが多く、「実際休みなんてほとんどなかった。仕事と休日の境目がなかった感じかな。警察署まで付いて行くのはまいったけれど」と苦笑いする。

 ○…教諭を引退した今でも何かを表現することが好きで、休日は舞台や演劇の鑑賞にいとまがない。また、女性アイドルグループ「パフューム」の大ファンで、「アイドルというよりも表現が神業で、特に演出は一つの芸術の集大成じゃないかな」と少年のような瞳で雄弁に語る。

 ○…今回の子どもホスピス支援のバザーでは、収益の全額を寄付する。開催にあたっては、会員全員の思いが込められていると話し、「作品が売れなくてもいい。楽しんで作ったものに価値が生まれて、誰かのためになるのが本望。私は楽しい時間をもらっているから、お金は受け取れないね」と優しく語った。

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