意見広告・議会報告
県政報告ひでしの「実績で勝負」99 県職員の能力向上めざし、県庁版「社内ベンチャー」制度を実現しました 公明党 鈴木 ひでし
やる気とアイデア溢れる県職員の提案を実証する取組みがスタートしました。これは、私が昨年12月の県議会本会議の一般質問で、県職員の政策形成能力の更なる向上を図るため、職員が自ら考え、実際に様々な経験を積む仕組みの構築を提案し、それが実現しましたので、ご報告します。
時代に対応できる能力を
我々が直面する社会課題は昨今ますます複雑化・多様化し、行政だけで解決することが困難な状況になっています。そのため今後は、決められた仕事をこなすだけでなく、企業や民間団体等とコミュニケーションを構築することができ、先を見越して自ら政策を構築できる職員が必要です。
後から時代が追いついてくる。私は、それぐらいの気概を持って、これからの時代に対応できる職員を育てるべきという思いがあり、今回の提案に至りました。
こうした取組みは民間企業を中心に先行事例があり、導入した組織では、やる気ある社員を起業家としてチャレンジさせることが、社員の充実感ややりがい、組織全体の生産性向上につながっていると伺っています。
私の提案に対し知事からは「政策構築などのノウハウが豊富な職員や、企業経験のある外部有識者の方にもご協力をいただき、サポートを受けられる体制の構築を検討する」という答弁がありました。それを受け制度化されたのが県庁版社内ベンチャー制度であり、これは県として初の試みで、やる気のある職員が政策形成を通じて成長できる画期的な制度です。
ベンチャーマインドを持つ
さて、この「県庁版社内ベンチャー制度」ですが、4月25日に初年度の採択結果が発表されました。提案内容は使用済み紙おむつをリサイクルするシステムの構築や廃止した水道施設を活用した陸上養殖など、多岐にわたっています。採択に至るまで庁内の幹部職員、そして、成功や失敗を数多く経験している民間人材と議論し提案をブラッシュアップしたとも伺っており、この民間人材との連携は神奈川オリジナルになります。今後、提案ごとに県内各地で実証が行われ、その効果を検証し、本格的な事業実施につなげるか改めて判断することになります。
私は、県職員が企画・提案することはもとより、実証に至る過程で社会全体を俯瞰すること、県民に寄り添って課題を深堀りし、課題解決のための最適な事業設計を構築するなど、当事者となって行うことに制度の価値があると考えます。
さらに、民間人材と交流を図ることで、思いを遂げるというベンチャーマインドの形成、企業やアカデミアとの交流方法、困難な状況に置かれた際のモチベーションの保ち方などを吸収することができると考えます。
本来業務をこなしながら、庁内ベンチャーにも積極果敢にチャレンジする、そうした職員が一人でも多く創出されることがこれからの県の礎につながると考えています。
自由に議論できる県庁風土の更なる醸成を
こうした取組みが進むことで提案職員の政策形成能力の向上に加え、ベンチャーマインドを持って政策を自由に議論できる県庁風土の更なる醸成につながることを期待しています。税の使途が問われる昨今、施策の有効性を踏まえ、これからもより多くの効果的な提言を行い、実現に向けた活動をして参ります。
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