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鶴見区 人物風土記

公開日:2025.06.19

横浜産野菜などの地産地消イベント「生麦大収穫祭」を企画した
香取 深雪さん
岸谷在住 43歳

「地域団らん」が活力の源

 ○…地産地消の案内人とも呼ばれる「はまふぅどコンシェルジュ」を務め、横浜産野菜などに親しんでもらう機会にと「生麦大収穫祭」を企画。日頃は鶴見区内を中心におむすびの移動販売を行う「まんてん おむすび屋」を営む。「生麦のマルシェに出店させていただいている繋がりで皆さんに相談し、背中を押してもらった。地域の方々に横浜産食材の良さを知ってもらう機会になれば」と笑顔で話す。

 ○…静岡県の浜松生まれで、中学生の頃に鶴見へ。昔から1つのことに集中するのが好きで学生時代はテニス一筋。「今も右腕の筋肉だけすごいです」と笑う。高校卒業後に就職を志すも、当時はいわゆる就職氷河期。「なかなか働き先が見つからず、知人の紹介でアパレルで働き始めました」。人生の大きな転機となったのは、2人の子どもを抱える中で起きた東日本大震災。子どもたちのために近所で働くべきと考えて、鶴見に戻り弁当屋のスタッフに。そこで出会ったおむすびの味に感動して、この道で行くことを決意。作り方を伝授してもらい、実家に厨房を改修して「おむすび屋」を目指した。

 ○…移動販売などの活動を始めたのは3年前から。試行錯誤を重ねながらマルシェにも出店するようになり、今では毎週末の各地のイベントへの出店予定がびっしり。「寝不足で大変な時もありますが、ラーメン屋を巡ってエネルギーを摂取しています」と笑う。

 ○…各地での出店を通じて様々な人との交流が増え、今では小学校の総合学習や子ども食堂にも協力するなど活躍する。「鶴見は濃い人が多くて人と関わることがとても楽しくなった。家族団らんに憧れて生活してきましたが、今では『地域団らん』で活動できることが何より楽しいです」

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