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公開日:2025.07.24

パン工房ばくのいえ
コンテストで決勝大会へ
初出場で入賞めざす

  • 大会に向け意気込む利用者ら

  • 焼き上がりのクリームメロンパン

 江ケ崎の就労支援事業所「麦(ばく)の家」が8月に行われるパン・菓子コンテスト「第10回チャレンジドカップ」の決勝大会に出場する。福祉施設を対象とした同コンテストで、麦の家は初出場での挑戦。同施設の横内翔さんは「今の実力でどこまで行けて、どんな評価がもらえるか楽しみ」と意気込みを語る。

 パン・菓子製造を作業として活動している全国の福祉施設の利用者と職員を対象とする同大会。パンと菓子の2部門があり、麦の家はパン部門に出場。初出場ながら6月と7月に行われた1次、2次審査を突破し、8月23日に8チームで競う決勝大会に進んだ。

 今大会のテーマは「原点回帰」。同施設の利用者たちはテーマに沿ったパンを考える中で、「自分たちが自信を持って周りの人におすすめできるパンは何だろう」と思案。そこで、手作りのカスタードクリームとバターの香りが広がるサクサクのメロン皮が自慢の「クリームメロンパン」で勝負することを決めた。

 こだわりのカスタードを作ることが得意な塩畑初実さんは「できるだけミスなく、私たちが作れる一番美味しいパンを作りたい。他の施設がどんなパンを作るか気になっているので、それも見たいです」と笑顔で語った。同施設では「今回の大会は私たちにとって挑戦の場であり、成長のチャンス。このパンを通じて、今の私たちの『全力』を皆さんに届け、感想や反応を糧にもっと美味しいパンを作り続けていきたい」と意気込む。

地域に根差した活動も

 麦の家は鶴見区内外で障害者施設などを運営する社会福祉法人大樹による施設で、パンの製造・販売を通じて障害者の就労支援を行っている。

 2010年に豊岡商店街でスタートし、昨年江ケ崎に拠点を移して「パン工房 ばくのいえ」と名称を変えた。パンの製造・販売だけでなく、地元の小学校と連携した活動を行うなど、地域に根差した活動も積極的に行っている。

 決勝大会では、審査員の前で実際にパンの生地から作り、制限時間以内に所定の個数を作り上げる。今はさらに美味しいパンを作り上げるためにみんなで試行錯誤を重ねている。同施設の横内さんは「食べた方から率直な感想をもらえると励みになります。今の実力を試す良い機会なので、ぜひ地域の方々にも応援してもらえたら」と笑顔で呼びかけた。

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