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鶴見区 人物風土記

公開日:2025.09.04

鶴見区歯科医師会の会長に就任した
六角 譲治さん
岸谷在勤 71歳

尽きない好奇心が元気の源

 ○…「私は2番手、いわゆる番頭が一番似合っている性格。だから、会長職はずっと遠慮していたんだけどね」と謙遜して笑う。しかし、区歯科医師会はもちろん、横浜市歯科医師会でも副会長や理事などを歴任し、周囲からの人望も厚い。創立100年を超える鶴見区歯科医師会では、年代別の健診や高次医療での済生会横浜市東部病院らとの関係も密接。「その他にも訪問診療の充実や医師会・薬剤師会との連携などで鶴見区は進んでいる。これらは前会長、佐藤先生の功績も大きい。それらの取組みをしっかりと引継ぎ、持続可能な形にしていきたい」と決意を語る。

 ○…祖父の代から3代岸谷で暮らし、今の診療所がある場所に実家があった。高校時代に父の勧めもあって歯学部へ。「学生時代はテニス部や美術部で青春を謳歌していたね。高校からラジコンに熱中したり、その後は車やバイクと多趣味でね」と楽しそうに笑う。

 ○…大学を卒業後、都内の歯科に2年間勤め、26歳で岸谷に診療所を開院。45年の道のりの中では、がん手術前の口腔ケアで訪れた患者の不安に寄り添ったり、生活に困窮する患者を無償で診察するなど、心に残る多くの出会いがあった。「『今日ここで治療して良かったな』って思ってもらえたら何より。患者さんに育ててもらって、あっという間の45年でした」とやわらかく微笑む。

 ○…多趣味は好奇心の強さの表れなのか、電気工事関係の患者から仕組みを学んで診療所内の配線を自ら行ったり、床や棚のDIYもお手の物。「実は手品も好きでね。プロのマジシャンに小道具作りを頼まれることもあるんだよ」と少年のような笑顔を見せる。いつまでも好奇心の尽きない”赤ひげ先生”の舵取りに期待だ。

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