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鶴見区 社会

公開日:2025.09.18

高齢者の事故多発で注意呼びかけ
「周りを信用しすぎないことも大切」
鶴見警察署 交通課長に聞く

  • 事故への注意を呼び掛ける三木課長

  • 夜間の歩行には反射材の着用を

 9月21日から30日は「秋の全国交通安全運動」期間。今年は全国的に高齢者が関係する交通事故が多く、鶴見区内でも今年に入って発生した2件の死亡事故の被害者は共に65歳以上の高齢者だった。事故に遭わない、起こさないための注意点を、鶴見警察署交通課の三木浩之課長に聞いた。

 神奈川県警の統計によると、2024年の鶴見区内の人身交通事故は523件で、そのうち高齢者が関係する事故は169件。全体の約3割を占める数で、子どもが関係する事故と比べて約6倍となっている。

 三木課長は「事故に遭わない、起こさないためにも、一人ひとりが交通マナーを守ることが重要です。歩行者も確認を怠らないことが大切です」と注意喚起する。

道路の「乱横断」が危険

 区内で発生している人対車両の事故は、道路横断中の事故が半分以上を占める。そしてその中でも多く見られるのが、横断歩道ではない道を渡る「乱横断」だ。

 区内を通る国道1号線や15号線などでも乱横断は確認されており、同署は警鐘を鳴らす。三木課長は「歩行者優先の意識があるからこそ、『車は止まってくれるだろう』と考える人もいる。ただ、身を守るためには『周りを信用しすぎないこと』が特に大切です」と呼び掛ける。

 また、車両から見えづらくなる夜間は、反射材を身に着けたり白や蛍光色の服を着て「自身を目立たせることも事故の予防には有効」と語る。

 そして、身体能力の衰えと共に怖いのが、被害に遭うだけでなく加害者になる危険性。三木課長は「今まで数十年運転してきた人でも、年齢と共に身体能力は低下する。免許返納の選択肢があることも、ぜひご家族と考えてほしい」と話す。

 その他にも、今年も区内では自転車が関係する交通事故が多く、8月末までに94件発生。港北区に次いで市内ワースト2位となっており、同署では引き続き注意を呼び掛けている。

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