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鶴見区 社会

公開日:2025.09.25

戦前から80年の歴史に幕
シャッターに感謝伝えるメッセージ

  • お客や子どもたちへの言葉が描かれている

 レアールつくの商店街の三河屋呉服店が今日9月25日で閉店し、約80年の歴史に幕を下ろす。店のシャッターには店からの感謝のメッセージやイラストが描かれ、買い物客の目を引いている。

 昭和の戦前に先代が開業し、着物や帯、和装小物のほか、婦人服なども取り扱っていた同店。シャッターにメッセージを描いたのは店主、石原紀子さん(83)の娘さん。「戦前からみなさまに支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです」「時々『ごふくやさん、ここらへんにあったね』なんて思い出して頂けたら幸せです」と感謝の言葉と共に、登下校などで店の前を毎日通っていた児童や園児たちへのメッセージも添えられている。石原さんは「店番をしていると、『おばあちゃんバイバイ』っていつも挨拶してくれてね。元気をもらっていました」と目を細める。

 同商店街の最盛期には「向かいのお店に歩けないくらい、人通りがすごかった」と懐かしむ石原さん。閉店の決断は、発注でパソコン作業が必要になったことなど「ここらが潮時かなって」

 閉店前のセールに訪れた常連客の一人は「昔から来ていた。小物を見たり、洋服を買うのが好きだった」と寂しがった。石原さんは「主人と2人で切り盛りして、商店街や常連客の皆さんに温かく支えていただき、ここまで続けることができました。本当にありがとうございました」と笑顔で感謝を語った。

 同商店街の山本成寿理事長は「長く続いてきた店なので寂しい。様々な業種が揃っているのがこの商店街の良さ。個人店で買い物する楽しさを伝え、商店街を再活性していきたい」と話した。

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