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鶴見区 人物風土記

公開日:2025.10.02

初めてイベントを開催した「鶴見中央地区ペットの会」で会長を務める
俵 奈美子さん
鶴見中央在住 74歳

出会い、話すのが元気の源

 ○…「毎朝ね、主人と2人でこの公園の掃除をしているの」。取材で話を聞いたのは鶴見中央にある小さな公園、下三公園。この公園を8年間、雨の日以外は清掃活動を続けているという。「秋は落ち葉が多くていつも大変なのだけれど、ある時、鶴見小学校の児童が『手伝います』って声を掛けてくれて。何日も手伝ってくれて本当に嬉しくて、校長先生にお礼の電話をしちゃいました」と優しく微笑む。

 ○…生まれは千葉県成田市。鶴見区育ちの夫との結婚を機に、40年前に鶴見区へ。「当時のこの辺りは平屋ばかりだった。今はマンションが増えて、すっかり様変わりね」と懐かしむ。地域と関わったのは、子ども会やPTAがきっかけだった。子育てがひと段落したあとはしばらく仕事に就き、定年後に再び地域活動に尽力。今では民生委員のほか、老人会や地域のつながり作りをめざす「鶴見みんなの会」、「鶴見中央地区ペットの会」などに参加する。公園清掃を含め、なぜそこまで地域に尽力するのか尋ねると、「うちの子たちが小学生の頃、夏休みの経験にと毎朝總持寺まで一緒に散歩してたの。そうしたら、出会う人たちが『いつも偉いね』と声を掛けてくれて。それで子どもたちも皆さんに会うのが楽しくなって、『これこそ地域』だなって。こんなつながりや楽しさを育む一助になれたらと、いろいろお手伝いしています」と笑う。

 ○…マンションの多い同地区では住民のつながりを築くのが難しい面もある。「だからこそ、いろいろな活動を続けることが大事。ペットの会もそうだけれど、日頃の関係作りが大切。そして、何より楽しまないと。公園でも毎日誰かと挨拶したり、人と話すのが私のエネルギーです」と楽しそうに笑った。

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