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鶴見区 人物風土記

公開日:2025.10.23

「講座げんきサロン」を主宰し、このほど絵手紙展覧会を企画した
川口 整さん
鶴見区在住 76歳

人生100年時代を元気に

 ○…「人生100年時代、シニアも将来を見据えて生きがいのある人生を賢く楽しむべき」。区内の生涯学習のボランティアバンクをはじめ、市内18区全てのバンクに登録し、地域に根差した活動を行っている。「シニアたちを元気にすることを目標にして、絵手紙やげんき講座を開いています。まずは私からパワフルさを見せていかないと」と笑顔で話す。

 ○…大学卒業後、就職を機に鶴見へ。鉄工場の現場監督として職人と丁々発止のやり取りをしてきた。「時代も時代でしたから、キツイ言葉もあった」と苦笑い。41歳で転職して組織変革や人材育成のコンサルタントに就いた際に、「心理学」の学問と出会ったことが人生の転機になった。「行動科学を学ぶうちに人との関わり方も変わった。現場監督時代の職人さんとのコミュニケーションも『こうしたら良かったな』と気づいたり」。講演や指導の経験を、現在の講座企画にも役立てている。

 ○…10年ほど前、生まれ故郷の長崎県に住む母が認知症になり、姉と共に7年間介護に尽くした。横浜から長崎まで170回の飛行機代で貯金が底をつく経験もした。「でも、そこから学べたことも多かった。地域の方にも恩を受け、学んだ心理学も介護に活かせた。自分の人生に無駄な期間って意外とないものですね」とほほ笑む。

 ○…講座を開いたときに合言葉として「動かなきゃ人と会えない。自ら動くことが大切」と伝えている。人の繋がりの大切さを知っているからこそ広めている言葉で、自身の活動の源にもなっている。「首から下は年齢と共に機能が落ちていくけれど『頭』は違う。人と繋がりながら、過去は振り返らず、次を考えると楽しいシニア生活を送れると信じています」

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