鶴見区 トップニュース社会
公開日:2026.01.08
区長インタビュー
「区制100周年まであと1年」
防災や福祉、脱炭素に注力
2026年の年頭にあたり、本紙では就任4年目となった渋谷治雄区長に昨年の振り返りや来年度の重点施策、そして1年後に控えた鶴見区制100周年などへの思いを聞いた(聞き手/本紙鶴見区編集室・土谷晃)
にぎわい創造で様々な取組
――改めて昨年の振り返りとご感想を。
「昨年も区民まつりをはじめ、地域のお祭りやイベントに多く参加しました。どのイベントも、これまで以上に人が集まり、にぎわっているように感じました。
そのような中、昨年は鶴見のにぎわい創出の取組に力を入れてきました。『商店街スタンプラリー』は3回目となり、より幅広い年代の方に楽しんでいただけるよう、冊子とスマートフォンどちらでも参加できる仕組みにしました。
前回好評だった銭湯や温浴施設を巡る『周湯スタンプラリー』も、各施設に協力いただいて関連イベントを実施するなど、より鶴見の魅力を味わえる内容としました。どちらもたくさんの方に参加いただき、にぎわいを実感しました。
また、プロスポーツチームとの連携もさらに進み、サッカー、バスケットボールに加え、新たにラグビーチームとも連携し、区民の方にスポーツに触れてもらう機会を創出しました。
区民の皆さまの暮らしを便利にするための取組では、鶴見川人道橋が3月に完成したほか、8月からは、買い物や通院など日常生活での移動課題を解決するための新たな地域公共交通(愛称:のるーとTSURUMI)の実証実験運行が、馬場や上の宮、獅子ケ谷地区にて開始しました」
3月にロゴなど発表
――区制100周年まであと1年。思いをお聞かせください。
「昨年3月に地域や事業者・団体等の皆さまを中心とした実行委員会が発足し、7月にコンセプトを策定、10月〜11月にはロゴマーク投票やキャッチフレーズ募集を実施し、鶴見を愛する多くの方が参加されました。3月にお披露目予定ですので楽しみにお待ちください。
最近は地域の皆さまと100周年の話をする機会が増え、認知度が上がっていることはもちろん、すでに100周年を見据えた地域発のイベントも開催されるなど、皆様の期待の大きさや想いの強さを感じています。
さらに、鶴見区の100年の歩みと重なるように、区内には歴史の長い企業も多く、ここ数年で100周年を迎える企業も複数あります。
このような鶴見の発展を支えてきた多くの企業の皆様の力により、さらに100周年に厚みが増していくと期待しています」
――鶴見区では人口増も続きますが、区の課題や解決策は?
「今年にはいよいよ区の人口が30万人を突破しようとしています。長期的にも増加が見込まれる一方で、少子高齢化も進んでいます。こうした中で、あらゆる世代の方が地域で支えあって暮らしていけるよう、『第5期鶴見区地域福祉保健計画(あいねっと)』の策定を進めてきました。4月から計画期間がスタートしますが、地域の皆さまと作ってきたこの計画に沿って、誰もが安心して自分らしく暮らせる地域づくりに向けて、しっかり取り組んでいきたいと思います。
子育て関連では、日々の子育て支援や情報発信をはじめ、子どもの利益や権利をしっかり守るための取組として、4月に市内5か所目の児童相談所が鶴見区に設置されます。子どもに関わる様々なご相談を受け止め、皆さまが安心して暮らしていくための支えとなる存在になればと考えています。
そのほか、働き・子育て世代を対象に運動を通じた生活習慣病予防の取組を充実させるほか、ご高齢の方が安心して住み慣れた地域で暮らせるよう、昨年から市全体で身寄りのない高齢者への支援も始まりましたので、区としてもしっかり取り組んでいきます。
また、区民の約16人に1人が外国人であり、多国籍化も進む中で、外国人の方が地域社会の一員として生活し、活躍していけるよう、鶴見国際交流ラウンジを通じた日々の相談・支援や、子どもたちへの学習支援のサテライト教室の実施のほか、民間保育園への研修などを進めてまいります」
――来年度の重点施策は?
「毎年お伝えしていますが、防災は区の最重要課題です。昨年11月には、自治会町内会の皆さまの主催による『つるみっこワクワク防災フェスティバル』が鶴見中学校で開催されました。親子連れを中心に、参加された皆さんが楽しみながら防災の知識や技術を学ぶ姿を見て、自助意識の高まりを感じました。
区役所でも、昨年改訂された横浜市地震防災戦略を基に、子育て世代や小中学生対象の講演や講座、地域防災拠点での障害への理解促進に向けた取組、ペットと暮らす方の災害対策など、様々な状況を想定しながら、防災力の強化を進めてまいります。
また、脱炭素も喫緊の課題として重点的に取り組んでいきます。昨年からプラごみ分別拡大が全市で始まり、区内でもごみ削減の取組を進めているほか、市の掲げる「YOKOHAMA GO GREEN」と連動させた脱炭素の取組のPRもさらに強化してまいります。2027年に開催されるGREEN×EXPO 2027も合わせてPRすることで、より取組を拡げていければと考えています」
――区民へのメッセージをお願いします。
「あらためて、区制100周年、GREEN×EXPO2027の開催といった大きな節目の年に向けて、2026年はプレ・イヤーとして、皆さまと一緒にさらに盛り上げていきます。
今年も、区民の皆さまの日々の暮らしを支えることを最優先に、皆さまにとって利用しやすく、頼りになる区役所であり続けるよう、励んでまいります」
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