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神奈川区 文化

公開日:2015.02.26

希少な眞葛焼展示
記念館で「高浮彫展」

  • 鷹が装飾された「崖二鷹大花瓶」

 明治初期、横浜に眞葛焼の窯場があった。その中の「高浮彫」と呼ばれる作品が「宮川香山眞葛ミュージアム」=栄町=の企画展で展示されている。

 眞葛焼は京都・眞葛ヶ原の焼き物作家・宮川香山の作品。香山は輸出向けの陶磁器を製造するために1871(明治4)年、現在の南区に窯を開いた。

 独特の作品が評価され、世界各地の万国博覧会などで受賞を重ねた。1916年に亡くなった後は、子や孫が香山の名前を継いで活動を続けたが、45年の横浜大空襲で窯が壊滅的な被害を受けたこともあり、香山の作品は途絶えている。

 展示されている高浮彫は、模様や動物の形などを立体的に装飾していく技法。企画展は3月22日まで。

 同ミュージアムは横浜駅東口のベイクォーターそばにあり、眞葛焼を専門に展示。開館は土、日曜日のみ。午前10時から午後4時。入館料は大人500円、中高生200円。問い合わせは同ミュージアム【電話】045・534・6853。

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