松本町に新たな保育施設が今春開園した。「子育て支援ハウスチーム絆」。警察事務として働いていた、六角橋在住の松澤浩美さん(54)が開いた認可外保育施設だ。
震災を機に決意
大学卒業から約30年、事務職として警察署に勤めてきた松澤さん。2011年の東日本大震災発生時、災害対応などに追われる署内の片隅で、なかなか繋がらない携帯電話を手に我が子の引き取り手を探す女性職員の姿を見た。「昔から子どもに関わる仕事に興味があった。彼女の姿を見て、保育施設を作ろうと決心した」と経緯を明かす。
松澤さんは休日を利用して、イギリス発祥の家庭的保育のプロ「チャイルドマインダー」を取得。昨年3月に警察官の夫とともに退職し、チーム絆を開園した。現在は笠原理沙さんら3人の保育士と運営している。
朝6時半から午後9時まで営業しており、ベビーカーを預けることも可能。他園でのお迎え時間に間に合わない親の代わりに引き取ってくれるという継続保育制度は、子どものいる婦警を見ていた松澤さん自身のアイデアだ。「社会復帰を目指しているなど、様々なお母さんに手を差し伸べることができれば」と話している。
横浜市はこのほど、4月1日現在の待機児童数が8人と発表した。しかし、2534人が「希望通りの保育所等を利用できていない」「自宅で子育てしながら職を探している」といった保留状況にあり、神奈川区内でも317人(前年度比45人増)が該当している。
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