横浜逓信病院=西神奈川=が、4月1日付で日本郵政株式会社から社会福祉法人恩賜財団済生会に譲渡された。4月8日には、済生会神奈川県病院=冨家町=の長島敦病院長が多くの地域住民を前に講演を行い、旧施設を改修した上で2018年2月の開院を目指すことを明らかにした。
横浜逓信病院が18年2月に、済生会のリハビリテーション病院として生まれ変わることが分かった。神奈川県病院が4月8日に実施した健康イベントの中で、長島病院長が地域住民約150人を前に発表した。
全国各地で逓信病院を運営している日本郵政は、赤字部門となっている病院事業の合理化を図っている。今回の施設売却は、地域の救急医療の充実を目指す済生会との思惑が一致して実現したものだ。
リハビリ機能新病院へ移行
神奈川県病院(199床)は、新病院となる旧横浜逓信病院(93床)から徒歩3分の場所に位置する。07年に東部病院=鶴見区=が地域中核病院として開設したのを機に、救急や手術などの高度な急性期機能と病床の一部を移し、これまで約10年にわたり回復期リハビリテーションを中心とした役割を担ってきた。
しかし、現在は両院ともに満床の状態。「経営的にも頭打ちで、地域の救急ニーズに応えることが課題となっていた」(神奈川県病院広報室)という。そこで、横浜逓信病院を譲受。神奈川県病院のリハビリテーション機能を新病院に移し、再度、緊急・重症の患者を対象とした急性期病院を目指す方針を打ち出した。
来年2月の新病院の開設を前に、神奈川県病院では5月から救急室をオープンさせる。まずは第2・4土曜日(午後4時まで)とし、平日にも拡大。10月には在宅急変に対応する予定だ。
長島病院長は講演会で「新病院の設立にはリスクもあるが、各病院が異なる機能をいかし、地域の方々のニーズに応じた医療を提供していきたい」と決意を述べた。
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