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神奈川区 トップニュース教育

公開日:2019.01.17

疑似体験で障がい理解を
有志団体が啓発活動

  • 軍手折り紙のワーク

 神奈川区障がい啓発グループ「療育おやこネットワークgift」が1月10日、市立子安小学校で3年生児童に知的障がい・発達障がいの疑似体験ワークを行った。地道な活動が広がりつつある。



みんなちがってみんないい



 同グループは約5年前に、神奈川区地域子育て支援拠点・かなーちえで行われた企画「療育おやこ仲間トーク」から誕生した障がい啓発を目的としたネットワーク団体だ。「gift」という名称には、「人っていろいろ」「ちがうっておもしろい」「自分らしさで暮らせる世の中へ」といったメンバーたちの思いが込められている。



 現在は、障がい児・者の保護者やかなーちえ、区役所、ケアプラザ、区社協、放課後キッズクラブなどに所属する約20人で活動中。語り合いの場づくりや障がい理解へつながるワークづくりなどを行っている。障がいを疑似体験してもらうワーク形式の講演会を始めて約1年、子安小が5回目となった。メンバーの永松剛さんは「関心がないことが問題。疑似体験を通じて少しでも興味を持ってもらいたい」と活動の意義を語る。



2つのキーワード



 当日は3年生児童178人に対し、障がい者にまつわる「あるある話」を寸劇にして披露。「相手を受け入れる」「ほんのちょっとの勇気」をキーワードに挙げ、自分がされて嫌なことはしないことを確認した。



 その後、児童らはワークに挑戦した。軍手をつけて折り紙に挑んだ児童は「いつもなら簡単にできることができなくて悔しかった。障がい者も同じ思いだと思う」と悔しがった。「チョコレート」という言葉しか話してはいけないワークに対しては「誰に対しても思いやりが必要。相手がどんな気持ちなのかを考えていきたい」と話した。宮生和郎校長は「障がい者の方の気持ちに寄り添うことができる貴重な体験ができた。区内外に広がってほしい」と述べた。

 

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