神奈川区歯科医師会の会長に就任した 加来 めぐみさん 区内在住 65歳
目指すは「地域の町医者」
○…区民の口の健康をサポートする団体「神奈川区歯科医師会」の会長職を７月から務める。同会には自身の医院を開院した40年前から所属し、子育てや介護がひと段落したのを機に副会長として活動に注力してきた。歯科医師会では区民まつりなどの行政行事をはじめ、乳幼児・妊婦の健診、自宅・保育園・障がい者施設などへの訪問診療などを定期的に行っている。「会員たちは自医院での診療だけでなく、地域医療の向上を目指して様々な催しに参加し診療しています。区民なら無料で受けられるものもあるのでぜひ活用していただきたいです」と熱心に語る。
○…父が婦人科医だったため、早い時期から医療の道を志し歯科大学へ。「虫歯がなかったので歯医者に怖いイメージがなかったんですよね」と茶化す。卒業後１年半ほど他院に勤めすぐ独立。歯医者の少ない時代で連日患者が途絶えることなく忙しい毎日を過ごした。「当時は女性医師が少なく走りでした」と振り返る。「おかずをお裾分けしてくれるような」情に厚い近隣住民たちに支えられ今日までやってきた。
○…幼い頃から活発でじっとしていられない性格だった。運動神経の良さを発揮し、運動会ではリレーの選手として活躍。上皇ご夫妻に憧れた母の影響で小学生から始めたテニスにも熱中し、中断していた時期もあったが現在も忙しい合間を縫って週１度スクールに通う。
○…今は同じく歯科医の一人息子と働く日々。モットーは「今日を楽しく」。仕事でもプライベートでも人間関係を大切にしてパワーをもらっている。「会話を楽しみに来院される方もいらして。私もいつもいらっしゃる患者さんが来ないと心配で、『お変わりないですか』と電話してしまうこともあるんですよ」と温かい人柄を覗かせた。
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