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神奈川区 コラム

公開日:2026.09.24

子育て応援コラム39 古典『小学』に学ぶ、人の土台

  • 古典『小学』に学ぶ、人の土台 (写真1)

 「学校の宿題に時間がかかるので、まぁはすでさせてほしい」。高学年のお子さんをもつ親御さんから、時々こうしたご相談を受けます。

 そんなとき私は、子ども本人と話し合います。「宿題をどこでやるか」を決めるのは、子ども自身。自分で決めるなら守る責任も自分で持つ。それが自律の一歩なのです。

 長く子どもたちと過ごすなかで、私は近ごろ危機感を覚えます。高学年になっても、支度や片づけを、親に任せるお子さんが少なくないのです。自分のことを自分で引き受ける----その機会が、少しずつ失われていませんか?

 松下幸之助さんは、「日本の資源は、人そのものだ」と、遺しています。小学校四年までしか学校に通えなかった方の言葉です。だからこそ、人を育てることが何より大切なのだと、私は受け取っています。

 では、人を育てるときに何を育てればいいのでしょうか。それが、躾です。挨拶ができる。姿勢を保てる。掃除をする。靴を揃える。気持ちを言葉にし、時に譲り合う。まぁはすで子どもたちが、毎日当たり前にやっていることです。

 これは、八百年前に朱熹が編んだ『小学』が説くことと、そのまま重なります。源をたどれば、二千五百年前の孔子にゆきつく。振る舞いが先、学びは後。読み書きも計算も、躾という土台の上にこそ積み上がります。

 時代が変わっても、AIがどれだけ賢くなっても、躾あっての「人」なのです。

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