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公開日:2022.02.03

区内で交通死亡事故続く
年間で死者減も負傷者増

  • 死亡事故が発生した神奈川二丁目交差点

 神奈川警察署管内で昨年12月、交通死亡事故が続けざまに2件発生した。昨年1年間の交通事故による負傷者数も、前年比で80人増加。県下では昨年の交通事故による死者数が全国最多となる142人に上ることなどから、同署は「改めて基本的な交通ルールの順守を徹底してほしい」と呼び掛けている。



 同署管内では2020年7月6日から422日連続で交通事故による死者ゼロが続いていたが、昨年9月2日に国道1号線の新子安交差点付近で原付バイクが転倒し、運転していた40代男性が大型貨物車の後輪にひかれる死亡事故が起きた。



 12月には2件の死亡事故が立て続けに発生。11日は国道15号線の神奈川二丁目交差点で、20代女性が運転する乗用車が千若町方面に右折する際、対向車線を直進してきた大型バイクに衝突。バイクを運転していた40代男性が死亡した。22日の事故は早朝に発生し、子安通の国道15号線入江橋近くで横断歩道のない道路を70代男性が乱横断し、走ってきた乗用車にはねられた。



 同署はバイクが絡んだ2件の事故について、バイクの運転手が胸腹部を衝撃から守るプロテクターを装着していなかったことを挙げ、「着用していればダメージが軽減され、死に至ることはなかったかもしれない」と指摘。万一の事故に備えた安全対策の重要性を呼び掛ける。



平日昼間の発生多く



 昨年1年間に区内で発生した交通事故の死者数は前年比で2人減少したものの、負傷者数は80人増加して538人に上った。



 交通事故の発生状況などを同署が分析したところ、曜日別では火曜日が最も多く、土・日曜日は少ない傾向だった。時間帯では午前11、12時台の発生件数が突出しており、夜間・早朝は少なかった。平日昼間に件数が集中しているのは、業務上の車両などによる交通量が多いことが考えられる。



 路線別では一般市道が189件と最多で、国道1号線で80件、国道15号線で43件など主要幹線道路での発生件数は区内全体の4分の1ほどの割合を占めた。

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