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神奈川区 教育

公開日:2023.09.14

三ツ沢小
音楽で生き様学ぶ
盲目のピアニストが演奏

  • 梯さんの演奏に聴き入る児童たち

 三ツ沢小学校(高木伸之校長)で9月6日、ピアニストの梯剛之さんによる特別コンサートが開催された。

 これは同小が毎年開催している、児童たちが様々な角度から人権について学ぶ「人権集会」の授業の一環。梯さんは、盲目の天才ピアニストとも呼ばれ、障害に負けずに音楽活動に取り組んでおり、道徳の教科書にも登場している。今年は同小が創立90周年の節目を迎えることもあり、今回の特別コンサートが実現した。

 児童の持つカラフルなアーチをくぐりながら体育館に入場した梯さん。作曲家や曲の特徴を紹介しながら、ベートーヴェンやショパンらの名曲の数々を演奏した。梯さんが奏でる旋律に、全校児童は聴き入っていた。

 合間には質問コーナーもあり交流を深めた。好きなことを続ける秘訣については、「嫌な時は気分転換しながら、時間はかかるが努力する楽しさが分かる時が来る」と梯さんは話し、児童にエールを送った。

 演奏後には、第2の校歌として歌い継がれる『みんなおいで』の合唱のプレゼントも児童から贈られた。「90周年の素晴らしい時に演奏できて、嬉しい気持ちでいっぱい」と話した梯さん。自身もピアノを習う6年児童は「素晴らしい演奏をありがとうございます。自分も梯さんのような演奏ができるようにたくさん練習したい」と感謝の言葉を語った。

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