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神奈川区 社会

公開日:2023.12.07

神奈川郵便局
災害備蓄食品を譲与
県下の郵便局で初

  • 前川局長(前列左)ら

 神奈川郵便局は11月28日、(公社)フードバンクかながわに災害用備蓄食料セット(災害備蓄食品)を譲与した。災害備蓄食品の剰余は、日本郵便株式会社では神奈川県下初の取組み。

フードロス防止

 同郵便局ではこれまで、災害備蓄食品が賞味期限を迎える前に、社員による試食などで食べきる取組みを行ってきたが、例年賞味期限切れで廃棄処分となる食品も多く発生していた。一方、「新型コロナウイルスの影響で、ひとり親世帯・失業者などの困窮が深まり、特にシングルマザー世帯では貯蓄を切り崩して生活している人が今現在もいると聞いて」(前川光浩局長)と、食べられるにも関わらず廃棄するしかなかった食品の有効活用を模索。企業や個人から食品の寄付を受け、行政や社会福祉協議会、子ども食堂など、地域の食支援団体に提供しているフードバンクかながわへの譲与が実現した。

 譲与式では、前川局長から食料セット一式が贈呈され、同法人職員と一緒に局員も積み込み作業を行った。前川局長は、「災害備蓄食品が、支援を必要としている方たちにいきわたり、生活を支えていく取組みは、大変意義があると思うし、神奈川郵便局で働く社員として誇りに思う」と振り返った。また、日本郵便株式会社では神奈川県下初の取組みに、「今後、多くの郵便局においても同様の取組みが広がり、少しでも地域社会への貢献ができる企業を目指します」と話した。

 フードバンクかながわの藤田誠事務局長は、「今回の食品は、電気・ガス・水道が停止された状態でも食べられるので大変助かる。これからもこうした活動を通じて、食品ロスと地域の課題解決に取り組んでまいります」と感謝と意気込みを語った。

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