神奈川警察署(太田広明署長)は特殊詐欺被害を未然に防いだ事業所に感謝状を5月末から6月初旬にかけて贈呈した。
横浜銀行大口支店
4月3日に発生した阻止事案に対しての表彰。50代の被害女性は、電話とSNSで投資の勧誘を受け、1400万円を相手の指示する口座に振り込むために同行へ。行員の丸山由木子さんは高額の振込に不審を感じ、警察に通報。詐欺と判明し被害を防いだ。
同行は高額の引き出しの際には裏付けとなる確認資料の提示を求めており、塚越和光支店長は「社会の一員として防犯に取り組んでおりますので、ご協力をお願いします」と話した。
神奈川白幡郵便局
実際に容疑者の現行犯逮捕につながった4月15日の事案に対して、局員の福岡尚子さんと同局に感謝状が贈られた。
普段から世間話をする仲の被害女性から「息子が仕事のカバンを無くして100万円が必要」と引き出しに訪れたため、本人を説得。中澤慎輔局長自ら被害者宅に同行し、息子本人と連絡が取れ詐欺と判明した。
その後警察が受け取り現場に張り込み、63歳の男性を詐欺未遂で現行犯逮捕した。
横浜羽沢郵便局
事件が起きたのは3月10日。「SNSの料金が未納」という内容の電話を受けた80代の被害男性は、電話を切らずに郵便局へ行くよう指示された。ATM前でスピーカー通話にて大きな声で話しながら現金を振り込もうとしていた被害者に塙英敏局長が声をかけ、その後通報。詐欺被害は阻止された。
表彰を受けた塙局長は「地域に根差した郵便局として、お客様の財産を局として守ることができてよかった」と話した。
警察騙る手口増
同署によると、今年に入り区内では5月末までの暫定値で特殊詐欺が34件(前年同期比18件増)発生し、被害額は約1億9500万円に上っている。
中でも最近は警察官を騙る手口が多いといい、同署では「警察が電話やSNSで捜査の話をしたり、銀行口座のIDやパスワードを聞き出すことは絶対にありません」と注意を呼び掛けている。
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