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神奈川区 人物風土記

公開日:2025.10.23

神奈川区医師会主催の市民講座で講師を務めた
伊藤 剛さん
新町在勤 46歳

熱い思いで向き合う

 ○…神奈川区医師会の市民講座で、「在宅医療のあれこれ〜自分らしく暮らすために知っておきたいこと〜」というテーマで講演。病院へ通うことが難しい人へ、在宅医療とはどのような医療なのかを知ってもらう目的で実施した。「病気以外の日常の話題も共有できるような関係性をつくり、一人ひとりの生活に寄り添ったケアがしたい」と真摯に語る。

 ○…長野県伊那市に生まれ、高校時代までを地元で過ごす。父は100年以上続く表具店の3代目として掛け軸などを作る職人。兄も修行のため18歳から京都へ。「高校受験では親や兄弟に負けたくないという気持ちが強く、教師に難しいと言われていた医科大学を本気で目指していました」と当時の心情を語る。3年間の受験浪人を経て、和歌山県立医科大学に入学。「患者から専門を聞かれたときに『専門はあなたです』と答えるのが家庭医、というエピソードに強く惹かれ、家庭医を選びました」と照れ臭そうに話す。

 ○…医師免許取得後に配属先として選んだのは、静岡県伊東市の市民病院。地域有数の病院で、そこで緊急治療ができない場合は救急車に同乗し2、30分以上患者に寄り添いながら峠を越えることも。「長野にいた幼少期、何かあった時にいつでも頼れる地域の病院に安心感を覚えていた経験が、地域病院を選んだ理由の一つかもしれません」と振り返る。

 ○…小学校から大学時代まで続けていたという剣道については「ガッツポーズをしてはいけないなど、礼儀を重んじるところに好感を抱いていました」と語る。「自分の専門しか見ないのではなく、患者さんが求めているものに応えられるよう、日々勉強していきたい」と、熱い思いで寄り添う姿勢を忘れない。

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