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公開日:2026.01.29

デニーズで「認知症カフェ」
地域ケアプラザが運営

  • 「認知症サポーター養成講座」受講者を示すリングをつけて接客する従業員

    「認知症サポーター養成講座」受講者を示すリングをつけて接客する従業員

 ファミリーレストラン「デニーズ片倉町店」で1月20日、企業連携型の認知症カフェ「いろばた茶屋」が本格的にスタートした。認知症当事者やその家族、地域住民が馴染みのある店舗に集い、食事を楽しみながら交流を深める場として注目されている。

 この取組は、横浜市片倉三枚地域ケアプラザが企画・運営を担い、ボランティア、横浜市、デニーズの協働により実施される。2025年6月からの試行実施を経て、正式な開催に至った。

 以前は同ケアプラザで開催していたが、場所が不便で送迎の継続が難しくなったことが背景にある。開催方法を検討していたタイミングで、横浜市からデニーズを活用した開催の打診を受けた。42年にわたり地域で親しまれてきた同店は、高齢者も通いやすい拠点として選ばれた。

「できる」を支える工夫

 運営にはきめ細かな工夫が凝らされている。店内では会話がしやすいようテーブル配置が調整され、注文には通常のタブレットではなく、手書きの注文シートが導入された。従業員は「認知症サポーター養成講座」を受講しており、支払いで戸惑う場面でも学んだ知識を活かして自然な声がけで対応する。

 注文や支払いなど日常の中で「できること」を大切にし、人とのつながりや安心の居場所になってほしいという考えだ。

 同ケアプラザの粕谷修所長は、「『ケアプラザに行こう』と誘うよりも、『デニーズでお茶をしよう』と誘う方が本人も周囲も受け入れやすい」とメリットを語る。初めて参加したという男性は「こういうスタイルの方が私は良いなぁ」と話していた。

 民生委員経験者などもボランティアとして参加している。以前から認知症サポーター支援に取り組んでいる鈴木秀夫さんは「地域カフェなどでは飲み物だけのところが多いので、写真付きメニューを見て自ら料理を選ぶ楽しみを味わえるのも、外食の機会が減った参加者からは好評です。人と話すきっかけになったという方もいます」と説明する。

 デニーズでは2020年から各自治体と協力し同様の取組を進めており、横浜市内ではこれが初めての開催。村山真大店長は「こうした場が横浜市全体に広がってほしい」と期待を寄せた。

 開催は3月までは毎月第3火曜日午後2時30分からで、次回は2月17日。事前申込が必要で、1人1品の注文(実費負担)が条件。詳細は同地域ケアプラザ【電話】045・413・2571へ。

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