神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2025年5月9日 エリアトップへ

市内在住大学生 子ども食堂へ「米」寄贈 CFで資金 復興支援も

社会

公開:2025年5月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
(左から)吉田社長、佐藤理事長、斎藤さん、陸前高田市の佐々木市長 (C)川崎フロンターレ
(左から)吉田社長、佐藤理事長、斎藤さん、陸前高田市の佐々木市長 (C)川崎フロンターレ

 川崎市内在住の大学1年生・斎藤愛桜さん(18)がこのほど、クラウドファンディング(CF)を活用して、市内の子ども食堂に岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」200kgを寄贈した。今回の企画には、NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク、川崎フロンターレが協力。斎藤さんは「子どもたちに安心して食事を楽しんでもらえる居場所を、これからも応援していきたい」と話した。

 斎藤さんがCFを開始したのは高校3年生だった昨年9月。将来、児童福祉に携わりたいと考えていた斎藤さんは、子ども食堂に関心を持ち、子どもたちへ食の支援を希望していたことから、こども食堂ネットワークに相談。その際、被災地の復興支援も視野に入れ、現地の米の寄贈を考えていた。相談を受けた同ネットワークの佐藤由加里理事長は、日頃支援してもらっているフロンターレに協力を仰いだ。フレンドシップ協定を結ぶ陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」と、購入先をフロンターレから紹介してもらい、今回の企画が実現した。

 CFは2カ月間実施。目標金額10万円に対し、17万円が集まった。斎藤さんは「母校の在校生が地域のボランティア活動で集めたお金を寄付してくれた。皆さんの温かい気持ちがプロジェクトを後押ししてくれて、感謝している」と振り返る。

 購入した「たかたのゆめ」200kgは、同ネットワークを通じて、中原区内で子ども食堂を運営している任意団体8カ所に寄贈された。企画が実現したことに対し、斎藤さんは「思いに賛同してくれた皆さんのおかげ。子ども食堂をこれからも応援していきたい。今回の企画を通じて、社会課題に対して自分にできることがあることを実感した。学びや行動を大切にし、少しずつ進んでいきたい」と抱負を語った。

協力者も称賛

 4月20日にUとどろきスタジアムで行われた記者会見には、佐藤理事長、陸前高田市の佐々木拓市長、フロンターレの吉田明宏社長も同席。佐々木市長は「素晴らしい企画に参加でき、感謝している」と話し、吉田社長は「自ら行動を起こし、広い視点を持った情熱に感銘を受けた。今後の活躍に期待したい」と斎藤さんへエールを送った。佐藤理事長は「こども食堂は運用資金の調達に苦慮している。斎藤さんの思い、行動に感謝している」と話した。

宮前区版のトップニュース最新6

再整備に大和ハウスら16社

川崎市北部市場

再整備に大和ハウスら16社

約604億円で落札

6月13日

新議長に原典之氏

川崎市議会

新議長に原典之氏

副議長・堀添氏と「開かれた議会に」

6月13日

通学路のサクラに学び

鷺沼小4年生

通学路のサクラに学び

業者指導で植え替え体験

6月6日

マンホールトイレを整備

川崎市

マンホールトイレを整備

市内156カ所に

6月6日

アートの力 街づくりに

宮前区地域デザイン会議

アートの力 街づくりに

芸術関係者ら意見交換

5月30日

施設貸出に新システム

市立小中学校など

施設貸出に新システム

利便性向上や負担軽減へ

5月30日

あっとほーむデスク

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年6月13日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook