高津区 人物風土記
公開日:2011.04.01
被災地支援チャリティ-コンサートを先月25日に行った吹奏楽団WISH Wind Orchestraの総合プロデュースと指揮を担当した
甲斐 誠さん
上作延在住 22歳
音楽の力、きっと伝わる
○…東日本大震災発生後に一度は中止した定期演奏会を「音楽の力で周りを元気にしたい」との思いから、メンバーに呼びかけてチャリティーコンサートとして復活させた。震災直後、被災地の様子を伝えるニュース番組を見ていると辛くてたまらなくなりラジオをつけると、被災した人たちを励ますための音楽が流れてきた。「実家が東北のメンバーもいて、自分たちには今何ができるのかと考えていたときでした。聞いているうちに、人の心を癒し元気を与えるのは音楽なんだと気付いたんです」。選曲も当初の予定から明るく元気の出る曲に全て変更。「来場した方たちに喜んでもらい、多くの義援金も集まりました。思い切ってやってよかった」と振り返る。
○…「WISH Wind Orchestra」は、首都圏にある10の音大生の有志による吹奏楽団。「大学の授業とは違う吹奏楽団をつくりたい」と自身が中心となり、平成19年に洗足学園音楽大学の学生40人でスタートした。総合プロデュースと指揮は当初から担当している。翌年から首都圏の音大生にも呼びかけメンバーを増やし、現在は70人の大所帯に。毎年県内や都内で年1、2回の定期演奏会を開いている。
○…世田谷区生まれ。すぐに埼玉県春日部市に引っ越し、高校卒業まで過ごした。高校時代の吹奏楽部の顧問から楽器や演奏の魅力をたくさん教えてもらい、音楽の世界へ進むことを決意した。洗足学園音楽大学入学を機に高津区へ。先月卒業し、今月から同大学の職員となったが「楽団のプロデュースと指揮は続けます。演奏会の数も増やしていきたい」と意欲的だ。
○…一眼レフのデジカメがマイブーム。被写体は主に演奏中のメンバーで「レンズを揃えてもっと腕を磨きたい」と笑う。バスを借りて被災地へ趣き人々に元気を届ける演奏会も企画中だ。普段はクールだが”いざというときは熱い”若者の活躍に期待したい。
ピックアップ
意見広告・議会報告
高津区 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












