高津区 人物風土記
公開日:2025.12.26
11月4日付で、川崎商工会議所の会頭に就任した
窪田 雅己さん
東京都在住 67歳
AIと人で地域経済活性を
○…市内最大規模の経済団体のかじ取りを任された。川崎市を「大企業と中小企業がバランスよくていい」と評価。まちとしては「人口が増加し、文化、スポーツも盛んで活気ある恵まれたまち」とする。しかし、企業を取り巻く環境は「厳しい」と表情を引き締める。原価高騰の価格転嫁が進まず、人材も不足、事業承継の問題も喫緊だ。そこで打ち出したのが「稼ぐ力の創出」。手段として掲げたのがAI。IT業界での経験を生かしDXの先の支援モデルを描いている。
○…とはいえ現場を肌で感じることも大事にする。会頭就任から1カ月余り。各部会長の会社に自ら赴いた。そこで感じたのは苦境に屈しない精神。「皆さん非常に前向きですごく頑張っていらっしゃる」と経営者、ビジネスパーソンとして心強さを感じたという。
○…横浜市出身。横浜国立大学を卒業後、富士通に。営業畑を歩み、執行役員専務を経て2022年、国内に特化した事業を行う富士通Japan会長兼最高経営責任者(CEO)に就任。現在は相談役を務めている。営業手法は顧客に常に寄り添う究極の伴走型。「昭和の営業」と話す。しかし、5年前に社の方針でDX企業として手法の大転換。営業責任者だったが、昭和型の自らを否定することも辞さず、変革を成し遂げた。「昭和の営業は窪田さんで終わりねと言われた」と笑顔で振り返る大きな度量の持ち主だ。
○…商工会議所の成長も考える。「DXだけだとちょっと寂しい」とし、会員企業と伴走する職員の研さんも仕掛けていく。そのために「所内のコミュニケーション活性を進めていく」と語る。趣味は休日のジョギングと旅行。旅行は「支えてくれた妻への恩返し」とほほ笑んだ。
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