JR津田山駅 市が整備計画を発表 橋上駅舎化で利便性向上へ
川崎市は11月22日、JR南武線津田山駅の橋上駅舎化についての具体的な整備計画を発表した。橋上駅舎化により、鉄道利用者は踏切を横断せずに駅にアクセスできるようになる。2017年ごろに完成する見通し。
2009年度に市が策定した「南武線駅アクセス向上方策案」に基づく整備事業。市が市議会まちづくり委員会に対し、同整備計画を報告した。津田山駅のほか、久地、稲田堤、中野島の3駅についても、利用者のアクセス向上に向けて橋上駅舎化を進め、宿河原駅は同3駅の整備後に橋上駅舎化を検討する。
津田山駅は駅構内がバリアフリー化されていないほか、発表によると、ホーム下の軟弱地盤対策やホームの改良などが必要だという。
このため、市は利用者の安全性、利便性の向上を目指し、同計画を推進。これまで検討してきたエレベーター付き跨線橋の設置ではなく、利便性を考慮し、JR東日本との共同事業での橋上駅舎化に変更した。この整備により、下作延小学校がある駅南側からの利用で踏切の横断が不要になる。
付近の既存駐輪場と、下作延小学校の敷地の一部を使用し、ホーム中央付近で整備するという。
計画によると、市は今月中にJR東日本との基本覚書を締結後、2014年度に工事を開始。2017年度の完成、供用開始を目指している。
自由通路の新設費用は要綱に基づいて市が全額負担。橋上駅舎化について、バリアフリー施設整備費用や、既存駅舎や既存乗換え跨線橋の撤去にかかる費用はJRが負担する。
また市は、稲田堤駅についても橋上駅舎化を推進。稲田堤駅は踏切遮断時に多くの歩行者が滞留する場合が多いほか、踏切を渡る通学児童も多く、通行する自動車との接近など危険性が指摘されていた。同計画では、線路を挟んで北側にしか改札口がない同駅を橋上化し、南側からアクセスする際も踏切の横断を不要にする。
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4月19日