神奈川県で唯一「交通事故専門士(中級)」の資格を取得した 神田正純(まさずみ)さん かんだ接骨院院長 37歳
アメフトで培った挑戦心
○…区内で接骨院を営む傍ら、交通事故後のけがの治療をはじめ、賠償問題、車の修理など当事者のあらゆる悩みに対応し、助言、専門家の紹介などを行う「交通事故専門士・中級」の資格を昨年12月、神奈川県で唯一取得した(2月1日現在)。NPO法人「ジコサポ日本」が新設した資格で「事故の被害に遭った患者さんの悩みに応えてあげたかった」と笑顔で語る。
○…秋田市生まれ。すぐに都内に移り、少年時代は野球と水泳に打ち込んだ。当時から体が大きく、9年間続けた野球では主にキャッチャーとして活躍した。中学生のとき、知人に誘われて高校生のアメフトの試合を初めて観戦。「選手同士が、どかっとぶつかり合う激しさに衝撃を受けた。自分に向いているんじゃないかと思った」。自身にとっての未知なる競技。興味を掻き立てられる鮮烈な出合いが心を捉え、高校進学後はすぐアメフト部に入部した。チームでは最前線に立ち、相手にタックルでぶつかるポジションで奮闘。高校3年のころには関東大会の決勝戦まで進んだ。日体大進学後も継続し、卒業後は実業団で活躍した。
○…妻と娘2人の4人暮らし。趣味はオートバイでのツーリングで「渋滞することが多い国道246号線を、すいている明け方に走るのが楽しい」と語る。箱根駅伝も好きで、10年以上にわたり毎年芦ノ湖畔まで応援に行く。「コースを懸命に走る選手たちを直接見ると、テレビでは味わえないスピード感が伝わってきて面白い。学生が力走している姿に『自分も頑張らないと』と勇気をもらえる」
○…アメフト選手時代は骨折やじん帯の損傷など、けがの絶えない日常だった。引退した後、柔道整復師を目指したのは「選手時代から通い、ずっと親身に治療してくれた接骨院の先生に感動したから」。日ごろから支えてくれる家族への感謝を胸に、これからも地域の人々の健康を守る挑戦の日々が続く。
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4月26日