区内久末の農家による「久末農産物品評会」が今週末、久末小学校体育館で開催される。今年で100年、100回目を迎える歴史のある品評会だ。3日(土)は審査と表彰式、翌4日(日)は出品された野菜の販売会が行われる。
都市部のイメージが強い川崎市にあって区内久末地域は現在も盛んに農業が営まれている。この地域に脈々と受け継がれているのが農産物品評会だ。
歴史を紐解くと、第1回目が開かれたのは1916年(大正5年)12月1日。農産物の生産技術交流と農業振興を図ることを目的に開催された。それから100年、第二次世界大戦に突入しても休むことなく続けられてきた伝統行事だ。
地域の農家は、この日に照準をあわせ丹精込めて育てた野菜を出品する。昨年の品評会には25軒の農家がキャベツやブロッコリー、大根、白菜など482品の農産物を出品した。
今年は記念すべき100年目、100回目。実行委員長を務める根笹雅之さん(51)は「県知事賞も設けられ、みんな入賞をめざして力が入っている」と話す。今年は野菜で造る「宝船」も特別に用意するという。「100回目は通過点。野菜づくりを続けていく限り、品評会も続けていきたい」と根笹さんは語る。
3日に審査、表彰式が開かれ、4日は一般向けの販売会が開催される(午前10時に予約受付開始)。実行委員会は「高品質な野菜を安く提供したい、ぜひ来場してほしい」としている。
4日は久末小学校PTA主催のバザーも同時開催される。午前10時〜午後2時。餅や焼きそば、お好み焼きなどの販売やゲームコーナーが登場する。
会場には駐車場がないので公共交通機関の利用を呼びかけている。
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