高津区 人物風土記
公開日:2017.04.14
高津区長に就任した
高梨 憲爾(けんじ)さん
多摩区在住 57歳
「区民の笑顔」まず職員から
○…4月1日付けで高津区長に就任した。2年前から高津区副区長を務め、区内の事情にも明るい。「すでにいろいろなイベントなどに出席させて頂いていますが、どこに行っても皆さんに温かく迎えてもらえて嬉しい」と就任直後の印象を語る。「高津区は歴史や豊かな自然、工業、農業など多彩な魅力をもつまち。そして何よりも、人の温かさが素晴らしい。この地で区長を務められることを誇りに思います」と温和な笑顔で語る。
○…神奈川県平塚市で生まれ育つ。慶應義塾大学法学部を卒業後、住民に身近な市役所で市民のために働きたいと、川崎市役所に入庁。旧民生局、旧経済局、教育委員会事務局と務めた中で、一番印象深かった仕事は、学校の統合。統合により閉校となる学校での説明会で最初は保護者から厳しい言葉もかけられたが「子どもたちが誇れる学校を一緒につくりましょう」と丹念に説明を重ねた。保護者との連帯感が徐々に高まり、最後は皆で開校を喜び合えた。「『一緒にやれてよかった』と言われたことが一番嬉しかった。市職員になってよかったとしみじみ感じました」。
○…そして今度は子どもたちだけでなく、区民全体を守る立場に。「重点分野としては防災面では自助・共助を、福祉では地域包括ケアシステム推進のため地域の『顔の見える関係づくり』を広げていきたい」。副区長時代から地域や職員と議論を重ねてきた施策の実現へ、準備は万端だ。
○…多摩区に妻と息子、娘、そして愛犬と暮らす。歴史好きで橘樹官衙遺跡群の話になると「ロマンを感じるよね」と熱く語る。「教育委員会時代は子どもたちから沢山の笑顔をもらった。これからは区民の方々に笑顔になってもらうために尽くす。それが私なりの恩返しです」と語り、「そのためにもまずは職員から笑顔の輪を広げていきます」。高津区政の新しい航海は明るい船出になりそうだ。
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