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高津区 人物風土記

公開日:2019.05.17

「ごはんソムリエ」としてお米の美味しさを地域に広める
谷 りりさん
区内在住 52歳

「おむすびで楽しく幸せに」



 ○…日本宅配協会の「ごはんソムリエ」の認定を受け2年。料理家、主婦、消費者の視点でお米の美味しさ、楽しさを広める活動を行っている。おむすびワークショップを始め、生産者や米販売店、行政、企業などとイベント企画やレシピの開発など目覚ましい活躍。食の多様化、ライフスタイルの変化など米の消費量が減少傾向にあるが「ご飯は日本の心の拠り所。お米が美味しく炊ければ、劇的に食卓が変わるの」と熱を込めて語る。



 ○…3年前から始めた「おむすびワークショップ」は20回を超える。「おむすびがきちんと握れれば、食卓として成り立つ」と、そんな思いから始めた。「包みはラップよりアルミホイルを」、「塩は第一関節、指2本」、全てに意味がある。外国人向けに開催したとき、驚いたのは食べる順番を聞かれたこと。おむすび、味噌汁、漬物、どれが先かは考えたことがなかった。「おかずを食べ、ごはんを食べ、味噌汁を飲み、またご飯に戻る。自然と食べていたけどご飯は食卓のプラットホームね」と明るい笑顔で話す。



 ○…結婚と同時に高津区に。29歳のときに肺の難病を診断された。「階段1段上がるのも辛かった」という。療養中は「超」減塩の食生活。自然と「素材の味」を意識するようになった。思い出したのは夫の故郷、新潟で食べたごはん。「味が全然違う」。受けた衝撃は忘れられない。さらに買い置き、冷凍ができ、無料配達してくれるお米は、療養中で活動が制限される自身にとってありがたかった。



 ○…『おむすび弁当が家族から喜ばれた』『子どもがおむすびを握ってくれた』という声を聞くと「おむすびは人と人を結ぶ役割もある」と実感する。「美味しいごはんやおむすびで楽しく幸せに。そのお手伝いができれば嬉しい」。その思いが縁を結ぶ。

 

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